春の山菜の苦みは、デトックスを促進してくれる
”光の春”と言われますが、明るい陽射しに温かさを感じるようになると、ツクシ、フキノト
ウ、タラの芽、タケノコ、ウド、クレソン、ワラビ・・・美味しい春の山菜の季節ですね。
春の山菜は、そのままでは苦みやえぐみがあり、アク抜きなど食べ方に工夫が必要です。
でも、この苦みやえぐみは抗酸化作用のあるポリフェノールやカフェインの一種であるアル
カロイドで、山菜が冬の間、外敵から身を守るための蓄えたものだそうです。私たち動物
の体は、代謝を落とし、栄養を体の中に蓄えて、厳しい寒さの冬を乗り切ろうとするのだそ
うです。春になり、体にため込んだ脂肪や老廃物を外に出そうと代謝を上げるのだそうです
が、春の山菜の苦みから、その働きを助けるデトックス効果を得られるのだそうです。春
に、苦みのある山菜を食べることは、とても大切なことなんですね。
フキノトウ・タラの芽の天ぷら
以前、阿蘇に5年余り暮らしていた頃の春の山菜採りの喜びは、30年近くたった今でも忘れ
られません。食べて美味しいのはもちろんですが、採る楽しさ、採った山菜を差し上げて喜
んでもらう幸せ。フキノトウ、タラの芽、ワラビ・・・自然の恵みを満喫していました。
フキノトウ、タラの芽、タケノコの天ぷらはビールにピッタリです。
汚れや虫などに注意して水洗いし、水分を拭き取り、薄めの衣でサッと揚げます。
※ 若いタラの芽は、サッと色よく塩ゆでにして、酢味噌で頂いても美味しいです。
フキノトウは、サッと茹でて細かく刻み、炒めて味噌、酒、砂糖で味付けしたフキノトウ味
噌にすると、ご飯が止まらない美味しさです。
ワラビ・ツクシ
ツクシやワラビは下処理をして、お味噌汁やお浸し、酢の物にしたり、炒めて卵とじやきん
ぴらで頂くと美味しいですね。
<ワラビの下処理(アク抜き)の仕方>
ワラビはよく洗って、大きめの鍋やボールに入れて、重曹を振りかけ、その上から
たっぷりの熱湯をかけ、ワラビが熱湯に浸かった状態を保つために、落としぶたを
のせ、一晩おきます。その後、きれいに水洗いして、たっぷりのお湯でサッと茹で
ると下処理は完了です。
セリ・クレソン
セリやクレソンのさわやかな、風味と香りは、春になると、食べずにはいられないお味で
すね。低カロリーで食物繊維やビタミンが豊富なので、茹でたり炒めたりして、かさを減ら
した沢山頂きたいものです。
クレソンは、ピリッとしていて、鼻に抜ける香りが、口の中をさっぱりとさせてくれ、生野
菜のサラダの入れると味のアクセントになっていいですね。新タマネギと合わせると、いく
らでも食べられる癖になる味だと思います。
セリは、茎の長い「水セリ」と茎の短い「田ゼリ」があることを、最近知りました。大分の
「道の駅」に並べて売られていましたが、風味は「田ゼリ」の方が断然強いと思います。
「セリご飯」「セリの白和え」
<セリご飯・格上げ春ご飯の作り方>
セリは、丁寧に洗って、サッと塩ゆでにして、水にさらし、よく絞って、さらに、
しょうゆ洗いして絞ってから、1センチ位に刻んだものは、炊きたてのご飯に混ぜ
て、セリご飯にしたり、色々な炊き込みご飯や混ぜご飯にトッピングすると、たち
まち、春らしい炊き込みご飯に格上げ出来ます。
<セリの白和えの作り方>
①白和えごろもを作ります。
木綿豆腐を1/2丁をキッチンペーパーに包んで500 wの電子レンジに3分かけ
て水切りします。
②フードプロセッサーに、①の水切り豆腐と砂糖1/2T、みそ1t、薄口醤油1t、
すりごま1Tをいれてなめらかになるまで混ぜ合わせます。
③セリはサッと塩ゆでにして、よく絞り、5センチほどに切ります。
④千切りにしたニンジンと短冊切りにしたこんにゃくは下ゆでして、出し汁と砂糖
薄口醤油、酒で煮て薄く下味をつけて冷まし、キッチンペーパーで汁気をとって
おきます。
⑤②③④を混ぜ合わせれば出来上がりです。