意外とマイナーな響きのマレーシア、いやいや実は素晴らしい国なのです。
①ミックスカルチャーの心地よい日常
目次
■2012年、夏、「マレーシア縦断紀行6日間」のツアーに参加しました。
マレーシアは、マレー半島の南部とボルネオ島の北部。
マレーシア人は、マレー系が67%、中国系が25%、インド系が7%。
多民族国家で、宗教もイスラム教、キリスト教、ヒンズー教、仏教と様々ですが、異なる宗教の人々が、、お互いに尊重し合い争うことなく共存している、治安の良い国でした。
■なぜ、日本人が住みたくなるのか?
まず、治安が良いということでしょう。
物価が安いので、生活費もかからないそうです。
野菜や果物、魚介類など新鮮な素材が揃います。
食べ物も、日本人の口に良く合っていて美味しいですし、比較的衛生的なので、食事に気を遣わなくて良いのは有り難いです。
マレーシア人は、明るく温厚で親日的です。
■今回の旅の友は21名。
ツアーコンダクターは、マレーシア生まれの中国系マレーシア人(マレーシアンチャイニーズ)。
一見、日本人そのものですが、明るく個性的な誇り高きマレーシア人でした。
②支配の歴史から誕生した世界遺産マラッカ
■マレーシアへは、福岡から香港経由で約6時間の空の旅。
常夏の国、日本との時差は1時間です。
その日の夕方、クアラルンプールに到着。
翌日は、ホテルで朝食後、港湾都市マラッカに向かいました。
マラッカは、シルクロードに匹敵する海上の道。
ペナン島ジョージタウンとともにマレーシアで最初に、世界文化遺産となりました。
マラッカは、大航海時代から、支配の歴史を経て今日があります。
ポルトガル、オランダ、イギリスの占領下に置かれてきました。
■マラッカ史跡観光は、オランダ広場、街のシンボル、ピンク色のキリスト教会、博物館スタダイズ、骨董品街、民芸品街、雑貨街
などを散策しました。
このキリスト教会は、オランダ統治時代は白、その後、イギリス統治時代に、ピンクに塗り替えられたそうです。
オランダ広場から小道を上っていくと、セントポールの丘に「サンチャゴ砦」がありました。
これは、ポルトガル植民地時代に、マラッカ海峡から攻めてくる敵の侵攻に備えた砦です。
丘の頂上には、セントポール教会があり、ここからの夕日は世界三大夕日とされていた時も、あったようです。
今回は、夕日は見られませんでしたが、天気が良く、美しい海の風景を楽しむことが出来ました。
■昼食は、ニョニャ料理を頂きました。
中国系とマレー系の娘をニョニャ、息子をバーバといいます。
現地のマレーシア娘と、商人としてやってきた中国人が結婚して、ニョニャやバーバが生まれました。
ミックスカルチャーの中からうまれた、スパイシーなマレー料理をニョニャ料理というようです。
■夕食は中華料理を頂き、クアラルンプールのシンボル、超高層ビル、ペトロナスツインタワーの見学に行きました。
暗い中に浮かび上がるキラキラ輝くツインタワーの美しさと存在感は圧巻です。
シカゴのシアーズタワーと世界一を競い合う、452メートル、88階のビルです。
③ムスリムの強い信仰心
■ホテルの朝食後、クアラルンプールの市内観光です。
王宮や独立記念碑、旧モスク、新モスク、旧連邦政府庁舎など、歴史を感じる観光地を散策しました。
モスクの中にも入りましたが、イスラム教では、女性は髪や肌をだしてはいけないので、ヒジャブを顔だけを出して、頭からスッポリかぶります。
マレー系マレーシア人は67%ですが、ほぼ100%がイスラム教徒(ムスリム)だそうです。
ムスリムには、守らなければならないことがあります。
■・豚肉を食べてはいけない。
・髪、肌を露出してはいけない。
・1日に5回祈りと金曜日の参拝を礼拝をしなければならない。
・ラマダンとよばれる断食の期間が1年に1ヶ月間ある。
④癒やしの高原リゾート・・・キャメロンハイランド
■スリムバレーまで、マレー鉄道で80分。
車窓から椰子のジャングルやマレー集落を楽しみました。
スリムリバーから高原リゾート、避暑地キャメロンハイランドを目指しました。
辺りが薄暗くなる頃、標高1500メートルのキャメロンハイランドに到着しました。
寒いくらいでしたが、夕食は、マレーシアの名物料理スチームボート(鍋料理)
でしたので、ぽかぽかに暖まりました。
■翌日は、朝市に出かけました。前日は、辺りが暗くて、分からなかったのですが、キャメロンハイランドはのどかでとても美しい村でした。
朝市には、新鮮な野菜や果物、花などが、豊富に並べられていました。
紅茶農園では、高原の美味しい空気をお腹いっぱい吸い込んで、広いお茶畑を散策し、美味しい紅茶をいただき、とてもリフレッシュ出来ました。
マレーシアの旅での、私に1番のおすすめは、このキャメロンハイランドでの癒やしの時間でした。
⑤森の人=オランウータン
■その後、更に癒やしの時間が待っていました。
ブキッメラ・レイクタウンリゾートのオランウータンの保護島にフェリーで渡ったのですが、オランウータンの赤ちゃんのかわいいこと!
トロンとした甘えた目といい、仕草といい、ぽやぽやっとした頭の毛の様子といい、もう可愛くて可愛くて癒やされっぱなしです。
■広大な敷地で、オランウータンたちは、のびのびと自由に過ごしています。
オランウータンとは、マレー語で「森の人」という意味そうです。
赤ちゃんの世話をするおかあさん、家族を守るたくましいおとうさん・・・、
オランウータンは、人間そのものですね。
人間の見学通路だけが、金網に囲まれています。
山火事や森林の伐採で、絶滅の危機にあるオランウータンを保護しているそうです。
キャメロンハイランドの次におすすめです。
■旅の最後の訪れたのは、ペナン島。
マレー系、インド系、中国系と他民族の文化が、混じり合い独特な文化を生み出している、世界文化遺産ジョージタウンの街歩きを楽しみました。
朝市では、新鮮な野菜や果物が所狭しと並んでいました。
きれいな干しエビを購入しました。
中国寺院やインドのヒンズー教寺院、イスラム教のモスクが仲良く混在しています。
⑥ドリアンって、臭くない!おいしい!
■105Mの寝釈迦のある寝釈迦仏寺院や東南アジア最大の仏教寺院、極楽寺を訪ねました。
極楽寺は、中国、タイ、ミャンマーの建築様式を取り入れた珍しい寺院で、最上階まで息を切らして登り、絶景を楽しみました。
屋台のドリアンにも挑戦・・・臭くない!美味しい!ビックリです!
■東インド会社のコーンフォリス要塞、土地代が無料という人気の水上住宅など訪ねました。
旅行前は、ガイドブックを見てもあまり興味も湧かずに主人のお供という気持ちでしたが、
とても楽しい旅でした。