図書室の彩り

11月の学校図書館 ー図書館まつりフィナーレ

図書館まつりフィナーレ

1.「図書館まつり」終了

1ヶ月間の楽しい「図書館まつり」が、終了しました。

最終日、休み時間になると、子ども達は、開館から閉館のギリギリまでゴールめざして、読書すごろくをやっていました。

いろいろな活動を通して、図書室を楽しく利用し、たくさんの本に親しんでくれたようで、安堵の気持ちでいっぱいです。

練習不足で少し心配していた”秋のおはなし会”でしたが、会場の体育館に、先生と児童全員が集まり楽しい時間を過ごしました。

今回は、パネルシアターや手あそび、歌あそびをたくさん取り入れて、参加型のおはなし会を計画しました。

「だいこんさん、にんじんさん、ごぼうさんのお話」のパネルシアターでは、だいこんさんが真っ白になるまで体をよく洗うシーンやにんじんさんが真っ赤になるまでお湯につかるシーンでは、みんなでいっしょに

♪ 手もゴシゴシ 足もゴシゴシ
手ぬぐいのばして 背中もゴシゴシ ♪

♪ 手もポカポカ 足もポカポカ
背中も お腹も 全身ポカポカ ♪

と身振り手振りを入れて歌い、大笑いしました。

「カレーライス」のパネルシアターは、担当の図書委員さんは、台詞をきちんとおぼえ、聞いている子ども達の反応を見ながらタイミングよく張ったり、取ったりできました。

「はい、できあがり!」の声に合わせて、おなべのふたをとると、カレーライスが出来ていて子ども達から、いっせいに「わぁー」と歓声のあがった瞬間の担当の図書委員さんのうれしそうな顔も忘れられません。

「カレーライス」のパネルシアターに続いて、普段は、おとなしい図書委員さんの担当で「カレーライス」の手あそびでしたが、堂々とみんなをリードしていました。

次に、「ハンバーグ」の手あそびは、ユーモアたっぷり、でも最後には静かに終わる仕掛けになっています。

途中ワァーと笑って、最後にシーンとなって大成功。

次に、大型絵本「どんぐりたろうのき」(黒井 健/佼成出版社)の読み聞かせは、この季節にぴったりです。

図書委員も十分練習できていて、上々の仕上がりで、じっくりと聞かせてくれました。

最後の「2羽の小鳥」は、私の担当です。

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ここまで、子ども達はバッチリ決めてくれたので、失敗は許されません・・・。

左右の中指にフェルトで作った小鳥の指人形をつけて歌に合わせて動かします。

♪ 2羽の小鳥 かわいい小鳥

遊んでいるよ 木の上で

1羽がピッピ 1羽がチッチ

1羽がピッピ 1羽がチッチ

飛んでけピッピ 飛んでけチッチ

お帰りピッピ お帰りチッチ

2羽の小鳥 かわいい小鳥

遊んでいるよ 木の上で

おしまい おしまい   ♪

■小鳥か飛んで行ったり、帰ってきたり、子ども

達も先生も目をまぁるくして驚いてくれ、歓声が

あがりました。成功しました!よかった、よかっ

た・・・。

2.「図書館まつり」・・・その後

図書館まつりを振り返り、「図書館通信」に次のように書きました。

保護者の方に「先生にすすめて頂いたんでしょう、『十二番目の天使』。

○○が読んだ後、私も読んだんですよ。いいお話ですね。

最近、○○は好きな作家の本を次々に読んでいるみたいです。」と声をかけられました。

○○君は、6年生の男の子で低学年の時から本が大好きでした。

野球部のエースで外遊びも大好きですが、本好きは相変わらずで、「先生おすすめないですか?」「これ、泣けますか?」と声をかけてきます。

図書館まつりは、賑やかに楽しんでいる低学年を中心に過ぎていった感じでしたが、毎年、読書好きな高学年の読書量がグッと増すのもこの時期です。

これは、この時期の私の秘かな楽しみなのです。

読書の大切さを否定する人はいないと思いますが、心も体も日々成長し続けている子どもにとって、それぞれの発達段階や興味、関心に合った本がすぐ傍にあるという事は幸せです。

想像力をふくらませて本の世界を旅すること、読書によって知らなかった事を知ること、そんな読書体験を積み重ねていくことは、子どもの成長を大きな力で支えていると思います。

子ども達は、実体験と読書で得た知恵や知識を結びつけて、言葉を獲得し、自分自身を知り、相手を思いやることができるようになっていくのではないでしょうか。

「自分を知る」「相手を認める」「自分の気持ちを伝える」「相手の気持ちを聴く」

・・・生きていくということは、その繰り返しだと思いますが、自分自身を振り返ってみても、読書は生きていく力(心)を見えないところで力強く支えてくれている気がします。

図書室の取り組みが、子どもと本の貴重な出会いの場になってくれることを願っています。

■「いのちをみつめるブックリスト」

人権週間には、「テーマの本のコーナー」に「自分を大切に、ちがいを大切に」というテーマで本を準備します。

図書館だよりには、次のように書いて、おしらせしました。

みなさんは、自分を大切にしていますか?

自分の気持ちや意見(いけん)をお友だちやおうちの方や先生にきちんと伝えていますか?

自分のまわりの人を大切にしていますか?

お年寄(としよ)り、体の不自由(ふじゆう)な人、外国(がいこく)の人、小さい子どもや下級生(かきゅうせい)には、どうですか?

生涯(しょうがい)を人を救(すく)うために捧(ささ)げ尽(つ)くしたマザー・テレサさんは、“幸(しあわ)せの反対(はんたい)は孤独(こどく)です”とおっしゃいました。

人は一人では生きていけません。

自分を愛(あい)してくれる人、自分を必要(ひつよう)としてくれる人がいないと、生きていけないのが私(わたし)たち人間(にんげん)です。

でも、みんな一人ひとり違(ちが)いがありますから、ときどき対立(たいりつ)やけんかもあります。

でも、対立やけんかはあっても、お互(たが)いに理解(りかい)したい、仲(なか)よくなりたいと努力(どりょく)することが大切です。

それぞれ違(ちが)いを持っているからこそ、ちょっとずつ我慢(がまん)したり、ゆずりあったり、助け合ったりすることが大切なんですね。

まずは、今となりにいる人と仲良くすることです。

そして、知らないだれか、世界中のだれかのことまで大切にできる人になりたいですね。

 

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3.「人権・・・いのちをみつめるブックリスト」

人権週間にちなんで、テーマの本のコーナーには“自分を大切に、ちがいを大切に”というテーマで本を用意しました。

性教育週間、環境月間、平和学習、人権週間などに「いのちをみつめる本」を紹介しています。

<大切ななわたし・大切なあなた>

                  

<納得できない死・理不尽な死(戦争・いじめ)>

              

<いのちのつながり・リレーされるいのち(記憶の中で生きる)>

                

<さけられない死(病気・老衰)>

         

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間