ことばの力

小中高校の一斉休校 ~ 子どものために、私たちに出来ること

突然の一斉休校を親子で乗り越える

「おかあさん(おとうさん)のまねをしていたら大丈夫!」

新型コロナウイルスの感染が拡大し、安倍首相から緊急事態宣言が出され、突然、小中高校

は一斉休校となってしまいました。このような非常事態は、災害時にも出されますので、地

震や台風、豪雨と、ここ数年、日本では、毎年、非常事態が起きています。

この冬の大暖冬を考えてみても、おそらく、今年も、異常気象からの自然災害はどこ

かで起きてしまうことでしょう。そうなると、大人はもちろん、子どもでも、非常事

態には非常事態の生活が出来るようになっていかなければならない、ということなの

ではありませんか?

今回の新型コロナウイルスによる一斉休校を、親子で知恵を出して乗り越えれば、学びとな

って、次に何かが起こった時に、大きな力になりますよ。つまり、今後、非常事態が起きた

時に、子ども達が子どもなりに、非常事態に対応出来るようになると思うのです。親にとっ

て、それは大きな安心になりませんか。大人が、不安になったり、首相を責めたり、職場の

対応を責めたりしていては、もったいないことです。

まずは、大人(親)が、「おかあさん(おとうさん)のまねをしていたら、大丈夫

よ」と言って、子どもを安心させてあげることなのではないでしょうか。

例えば、マスクがなくても、不織布やガーゼなどで手作り出来ますし、消毒液がなくても、

台所の漂白剤を薄めて消毒出来るし、手洗い、うがいを確実にやることが基本なのですか

ら、大人(親)が、子どもにまねしてもらえるようにキチンとやれるかどうかが、試されて

いるのではないでしょうか。もちろん、マスクやトイレットペーパーを買い占めている姿

は、子ども達には見せられませんよね。

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初めてのイチゴ苗、かわいいお花がいっぱいです

非常事態の親の姿(言葉・態度)を子ども達は目に焼き付けています

生活遺伝という言葉を聞いたことだあります。日常生活の中で、大人の生活習慣とい

うものは、一緒に生活している子ども達には、受け継がれていくということだと思い

ます。

自分自身のことを考えてみても、確かにそうだなぁと思います。両親や祖父母をまねしなが

ら、自分自身の習慣となっていますね。結婚して、一つ屋根の下で生活する中で、夫の習慣

とくらべてみて、それぞれの生活遺伝というものを実感しました。

子どもは、一番身近な大人(親・祖父母)のことが、大好きだし、尊敬していますから、こ

のこと自体はとてもいいことなのです。ただ、子どもがまねていい私なのか・・・。

反面教師という言葉もあります。子どもに批判能力が身についていれば、「おとうさ

んのこんなところは、ちょっとおかしいと思う。私は、こんなことはしないように

よう」となりますが、これは、高度な能力なので、幼い子どもにはむずかしいこと

です。 

幼い子どもほど、親の姿を目に焼き付け、すり込まれていきますから、親って責任重大ですね。

正しいうがい、手洗いの仕方、整理整頓、マスクの正しい取り扱い方、消毒液の正し

い使い方、免疫をあげる食材の知識、調理の仕方、食器の後片付け、外出から帰って

からの汚れた服や靴下、ハンカチの片付け、洗濯の仕方、洗濯物の取り込み方、たた

み方、アイロンかけ方、所定の場所へのしまい方・・・、この際だから、この非常事態

に、楽しみながら子ども達の伝えませんか?

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一度植えると、こぼれ種で毎年花を咲かせるカモミール、ハーブティーでどうぞ

子どもの仕事は、「勉強」「遊び」「お手伝い」です!

子どもは、「勉強」と「遊び」が、自分たち子どもの仕事だということには、気づいている

と思いますが、果たして「お手伝い」が大事な仕事がと思っているでしょうか?

おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんは、気づいていらっしゃいますか?

お手伝いは、勉強や遊びと同じ位に、本当に、大切ですよ。子どもに限らず、誰にでも「愛

されたい」「認められた」と同じように「人の役に立ちたい」という欲求があることをご存

じですか。お手伝いをして、認められたら、うれしいですよ。「ありがとう」なんて言われ

たら、「また、お手伝いしたい!」と思うものです。

この一斉休校を機会に、子ども達を、お手伝いの楽しさに目覚めさせてあげるといい

と思います。この時に、気をつけなければならないことは、お手伝いの目的は、子ど

もの「人の役に立ちたい」という欲求を寝覚めさせ、この尊い欲求を満たしてあげる

ことです。お手伝いの積み重ねの先にある、「子どもの自立」を後押ししてあげるこ

とです。上手に出来ることや親がしてほしいことをさせようとしないことが大切で

す。

 

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子どもを成長させるコツは、大人(親)の「認めて、褒めて、喜ぶ」姿

子どもが、勉強、遊び、お手伝いをした時に、「また、やりたい」「もっと、頑張ろう」

「次は、こんなこと工夫してみよう」と思わせるコツは、大人(親)が、認めて、褒めて、

喜んであげることです。これは、子どもに限らず、大学生でも、大人でも、お年寄りでも、

みんな一緒なんですよ。私自身がそうですもの。

例えば、

「お昼ごはんを食べたら、お茶碗を洗っておいてくれると助かるんだけど、お願いで

きる?」とお手伝いをお願いします。

夕方、おかあさんが、仕事から帰ってくると、家の中は散らかり放題。いきなり、

「おかあさん、おなかすいた!夕飯のおかずは何?」

と言われた時

「ただいま。元気に遊んで、おなかすいたねぇ!

まあ!お茶碗、きれいに洗ってくれて、ありがとう。

ちゃんと、棚の片付けてくれたんだね。

おかあさん、助かるよ。ありがとう。今夜はあなたの好きなハンバーグよ」

まず、おかあさんが、こんな言葉をかけてあげられたらいいですね。

「ハンバーグなの!なにか、お手伝いある?」と言ってくれるかもしれません。

兄弟げんか、散らかり放題を目にしても、一日元気だった証だと、好意的に見て、声をかけ

てあげることです。急がず、じっくり、ゆっくり、少しずつやってみましょう。

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間