たかが「布マスク」、されど「布マスク」
コロナ禍で、3月初旬に小中高校が一斉休校となり、子ども達は、3ヶ月近くを家庭で過
ごしました。そして、ようやく緊急事態宣言が解除となり、6月からは、新しい日常の中で
で、学校生活が再開しました。
休校の期間中は、外出の時だけマスクをしていた子ども達でしたが、学校生活が始まり、毎
日がマスク生活ですね。これから、どんどん暑さが厳しくなるので、熱中症のリスクも考慮
してマスクも着けたり外したりすることが大切ですね。
「新しい日常」「新しい生活習慣」という言葉を、毎日、目にし、耳にしますが、臨機応変
に、その時その場で、必要に応じて、自分で判断し変化させていくことが求められますね。
6月にはいり、知り合いのお子さんのマスクを作ることになりました。大人用のマスクは、
100枚近く縫ってきたのですが、小学校低学年のマスクは初めてでした。大人のマスクに比
べると、かなり小さいので、ミシンで縫うには面倒で、かえって手縫いの方がいいかも・・・
と思いました。
私も、最初の手作りマスクは、手縫いで仕上げましたが、ダブルガーゼを使えば、やわらか
くて、縫いやすく、小学生でも自分のマスクは縫えるなぁと思いました。
そして、「手作りの布マスクを通して、大切なことを親から子へ伝えるチャンスに出来るな
ぁ」と思いました。
布マスク着用の日常がスタートした子どもに伝えたいこと
使い捨てマスクも手に入りやすくなったようですが、毎日使うことを考えれば、私は、経済
的にも、環境保護の面からも、迷わず布マスクを使い続けたいと思っていますし、子ども達
には布マスクを使ってほしいと思っています。
「たかが布マスク、されど布マスク」・・・布マスクのある日常は、子育てにとても良い効果
を生むなぁ、と思うのです。今、世界中の人たちが、何よりも「コロナウイルス感染予防」
に関心を持って、生活しています。子どもと一緒に、真剣に、それこそ命がけで試行錯誤で
きる時です。世界中の人たちの努力で、この危機を乗り越えたら、世界中が大きく進化する
でしょう。人は、大きく成長するでしょう。「コロナ禍は大変だったけど、あんな努力が出
来たよね、こんな成長も出来たよね」って話せる幸せな未来が、必ず来るはずです。真剣に
取り組んだ分だけ、その幸せを実感出来る、親子で、また、家族で共有できると思います。
「布マスク着用の日常」・・・子どもに伝えたい5つのこと
もし、私が親だったら、布マスク着用の日常を送る子どもに、こんなことを伝えたいと思い
ます。
①コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染で、人から人へ感染が広がっていきます。感染し
ている人の咳、くしゃみ、会話による飛沫を周りの人が体の中に取り込んでしまったり、感
染している人と接触したりして感染するということです。
②感染していても症状が出ない人もいるので、「もしかしたら自分は感染しているかもしれ
ない」と思って生活することの大切です。マスクをすることは、周りの人の対する思いやり
を示すことになります。マスクをしていることで、周りの人に安心を与え、マスクをしてい
ないと周りの人を不安にさせるのです。
③「布マスクは、あなたが元気に、みんなと仲良く過ごせますようにと一針一針祈りを込め
て手作りしたのよ」と伝えます。マスクを着けていると、お母さんがそばで守ってくれてい
るような安心感をもって生活してほしいと思います。
④布マスクは、一日、あなたとあなたの周りの人に安心を与えてくれました。毎日、お風呂
に入ったら、体を洗う前に「一日ありがとう」という気持ちで、自分でマスクを洗ってみよ
う、と伝えます。このことは、部活で汚れた靴下の下洗いをしてから洗濯機に入れる習慣、
女の子であれば、生理の時に自分で下着を洗う習慣にスムーズにシフトしていくと思いま
す。出来れば、マスクにアイロンを当てるところまで丁寧に関わりたいと思います。ハンカ
チや制服のシャツのアイロンかけも自分で上手に出来るようにしてあげたいものです。
⑤布マスクは、着け心地がよくて、環境にもやさしい、大切に使えば長く使えることを実感
して、「自分で縫ってみようかな」「誰かのために縫ってあげたいな」という気持ちにさせ
てあげたいものです。