手料理

季節の野菜を使った手料理と環境保護

■子どもの頃から台所に立つことは好きでした。専業農家の我が家では朝食は母が準備し、昼食と夕食は祖母が準備していました。食いしん坊だったのでしょう、料理上手の祖母を手伝って、小学生の頃から夕食準備をしていた気がします。大家族(当時9人)だったので、コロッケやいなり寿司、ハンバーグなど同じものを沢山作るので、子どもの手でも、あると重宝がられていました。

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■祖母は明るくユーモアがあり、すぐに誰とでも仲良くなる人でした。祖母の手から、色々なおいしい料理がうまれていくのを見ながら成長できたことは、幸せなことだったと思います。畑から収穫した泥のついたお芋や人参、玉ねぎなどの野菜がゴシゴシ洗われ、ピカピカになって、まな板に乗せられ、自由自在に刻まれ、鍋の中で仲良くダンスを踊っていると、調味料を振りかけられ、たちまち美味しい匂いが台所を包み込みます。そのお鍋をかき混ぜながら、湯気と一緒に上がってくる美味しい香りをお腹の中に吸い込むのです。早く作り上げて、早く食べたいと、お手伝いをするうちに、いつの間にか料理好きになっていました。

■「食べる」ということは誰にとっても喜びにつながると思います。

 辛くても、悲しくてもお腹は空きます。お腹を満たす時には、出来るだけ季節の食材で、手料理をと心がけてきました。私自身がそうして育ててもらって、その事が心地よかった、うれしかったから、手仕事で食事を整えることに喜びを感じる現在があると思います。

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 自宅に畑がなくても、情報を集めれば、農業体験はいくらでも出来る時代です。食物を育てること、料理することを子どもの頃からやっておくことは、人生を豊かにしてくれると実感します。

■丹精込めて作られた野菜の成長を見てきていますから、根菜の葉っぱや皮なども、出来るだけ使い切りたい・・、食材として使えない部分は肥料に変えて土に返したい・・そんな思いから、この25年間ほど、生ゴミを出さない生活を続けています。始めた頃はコンポストと畑で、今は生ゴミ処理機と畑のおかげで、ゴミ出しの煩わしさ、生ゴミの悪臭に悩まされることもありません。

■最近では、市町村のゴミ減量の取り組みが進み、住民の意識も随分変わってきました。25年前にコンポストを使い始めて頃は、虫の発生を防ぐために、試行錯誤を繰り返していました。

 その後、生ゴミ処理機が発売され「便利なモノが出来たなぁ」と喜んで使っていました。以前のコンポストは草専用にしたので虫の発生の心配もなくなりました。

 一代目の生ゴミ処理機が10年後に壊れて、買い換えのために電気店に行ってビックリ。種類も多く、コンパクトになり、室内で使えるようになっていました。

 生ゴミ処理機もコンポストも、購入の際には、簡単な申請で、市町村の助成を受けることが出来ます。地球に優しく、自分自身にも便利な生ゴミ処理機の利用を周りの人に勧めますが、利用する人が増えないのは、とても不思議です。

 地球温暖化防止のため、海の生き物を守るため、レジ袋、ストローについてよく議論されますが、食事の度に出てくる資源としての生ゴミの事もぜひ話題にして頂きたいものです。

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間