旅の楽しみ方

世界で一番美しいアマルフィ海岸

         南イタリア アマルフィー海岸

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■「生きていくのは大変だね」・・・50歳をすぎてからは、夫婦でそんな話をすることが、多くなりました。でも「本当に、そうだね」と、共感してもらうだけで、随分楽になる気がします。気力も体力も年々衰えていく、頼りにしていた親が入院したり、介護が必要になってくる、避けられない自然災害や事故に合うこともある、毎日のようにテレビや新聞で嫌な事件を目にする・・・不安の種は尽きません。そんな日常から一時的にちょっと離れて、エネルギーを補給するひととき持つことが大切だと思います。

■若い頃は、夫婦で国内を鉄道であちらこちらへ出かけていました。

 でも、九州に住む私達が、北海道や東北の旅を鉄道で楽しむのは、現地での時間が少なくなり、ちょっともったいない感じもします。初めての北海道の旅は「トワイライトエクスプレス 北斗星」に乗ることも目的のひとつだったので迷わず鉄道の旅にしたのですが、2度目、3度目の時は、飛行機にしました。「飛行機はやっぱり楽だね。体力のある若いうちに海外旅行にも行こうか」という飛行機嫌い主人のそのひと言で、行ったのがイタリアでした。私は初めて、主人は2度目のイタリアでした。

■2009年、3度目のイタリアの旅で訪ねたのが、南イタリアのアマルフィでした。映画「アマルフィ 女神の報酬」を見て、俄然、興味が湧き、二人して「行きたい!」となったアマルフィ。イタリア南部、ソレント半島の南岸がアマルフィ海岸で「世界で1番美しい海岸」と言われています。映画の主題歌、サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を聞いては、映画で見たアマルフィを思い浮かべ、また、カンツォーネのコンサートにも二人で出かけ、気持ちをう~んと高めて旅に出ました。

■南イタリアとシチリア島をめぐる8日間の旅で、旅の仲間は、26名。

 アマルフィ海岸の他にも、ナポリ、ポンペイ、マテーラ、アルベロベッロ、カルタジローネ、アグリジェントの6つの世界遺産を訪ねるといううれしい内容です。12時間の空の旅、日本との時差は7時間。この12時間の空の旅が悩みの種、時差ボケにならないようにするためには、眠るのが1番なのですが、12時間は寝て過ごすのには長すぎるし、もったいない・・・映画1本見て、食事をして、後はなるべく眠るようにつとめました。この辛い12時間を乗り切れば、大好きなイタリア、憧れのアマルフィです。

■旅は、1日目の世界三大美港ナポリ、2日目のポンペイ遺跡と続き、3日目にはカプリ島に渡り、小型ボートに乗り換えて、「青の洞窟」へ向かいました。晴天でしたが、波が高くて、残念ながら青の洞窟に入ることは出来ませんでした。狭い洞窟の入り口をボートで進むと、洞窟の中は、光の屈折で神秘的な青い色に変化するそうです。実際に、その神秘的な青みることはできませんでしたが、小型ボートで青い空の下、青い海に漕ぎ出して、波に揺られながら、洞窟に入るタイミングを待つのも、爽快でスリルもあり、なかなかの楽しい体験で、私は十分満足できました。

■その後、再びナポリへ帰り、バスの車中「帰れソレントへ」の歌をカンツォーネの歌声で聞きながら、美しいソレント半島を南へ向かいいました。その後クルーズ船に乗り換えて、紺碧のティレニア海からアマルフィ海岸の絶景を楽しみます。途中、ポジターノにも寄港、そして、いよいよ、アマルフィ!!絶壁に色とりどりの美しい家々が立ち並んでいます。世界有数のリゾート地なので、おしゃれなホテルもいっぱいです。今回は上陸はありませんが、クルーズ船でなければ見ることの出来ない美しいアマルフィ海岸・・・しっかり目の奥に焼き付けてきました。

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ギリシア劇場

■その後、マテーラの洞窟住宅群、そして、アマルフィの次に楽しみにしていたアルベロベッロは、白い壁にとんがり帽子の屋根が建ち並び、ほんとにほんとに童話の世界のよう。時間を忘れて散策、カフェでコーヒーとジェラートをいただきました。それから、シチリア島へ渡り、ヨーロッパ最大の活火山エトナ山とイオニア海を見下ろせる絶景のギリシャ劇場や神殿の谷アグリジェントなど盛り沢山の観光地をーとピスタチオ)も忘れられない美味しい思い出です。

■あれから10年が経っても、あの時、目の奥に焼き付けた、明るく陽気な南イタリア、特に、アマルフィの美しさは、すぐに思い出され、たちまち、あの感動の瞬間にタイムスリップさせてくれます。

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間