ことばの力

認知症は、早期発見、早期治療が、カギをにぎっています

一日でも早く、病院で、認知症診断を受ける

認知症の人の特徴

「最近、なんだか、おかしい・・・」

「何度も同じことを聞いてくる」

「これまで興味のあったことに、興味を示さなくなった」

「最近、怒りっぽい」

「最近、飽きっぽくなって、長続きせず、途中でなげだしている」

あなたの大切な人に、こんな様子は見られませんか?

これらは、認知症の人の特徴なのです。

物忘れ? 軽度認知障害(MCI)? 認知症?

認知症は、発症してしまうと完治は、難しい病気ですが、

早期発見、早期治療が、その後の笑顔のカギをにぎっています。

早期に発見し、適切な治療を行えば、進行を遅らせたり、改善できます。

軽度認知障害(MCI)であれば、薬や日常生活の改善で、

認知症になることをくい止められるそうです。

でも、そこには、専門医の適切な診断と治療、

介護専門員の日常生活へのアドバイス、

そして、何より、身近で支える家族の協力が必要です。

軽度認知障害と診断されても、それを放って置くと、

ほとんどの人が認知症へと進行していくそうです。

専門医を受診し、認知症診断を受けるということから、全てが始まるのです。

関わる人が家族だけだと、「困った、困った」と思っているうちに、

何も出来ずに、月日は過ぎて、症状は進行していってしまいます。

認知症検査は、長谷川式認知症診断スケールなどに基づいて、

家庭でも行うことは可能ですが、

やり方によっては、本人のプライドを傷つけて、

家族関係を悪くさせてしまいかねません。

認知症を心配する家族が、認知症かどうかの目安にするに、

情報として知っておく必要はありま

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すが、

悩むより、なるべく早く病院を受診し、

加齢による物忘れなのか、早期認知障害なのか、認知症なのか、

専門医から診断してもらいうことが大切です。

専門医から、今後の治療の説明をうけ、生活のアドバイスをもらうことで、

本人と支える家族が、共に前向きな治療のスイッチをONにすることが出来ます。

 

 

 

認知症と診断されたら、関わり方のノウハウを共有する

認知症の人を支える人たちが、認知症の特徴を理解し、受け入れ、

関わり方を共有することが大切です。

支える人が多いほど、辛さは軽減され、喜びは倍増

一人だけで、あるいは、家族だけで支えようと頑張っても、

どうしても無理をしてしまい、ストレスで共倒れになりがちです。

まずは、あなた自身が、あなたの大切な人が

は認知症なのだという事実をしっかり受け入れることです。

「今の段階で、認知症だとわかって良かった」

「本人が一番辛いんだ」

と、前向きに、相手中心に、受け止めることです。

同じ事実でも

「前に受診を勧めたときに行っておけば良かったのに・・・」

「何でこんなに手を煩わせるの・・・」

と、後悔したり、自分中心の考えになっていくと、

負の連鎖で、辛くなります。

家族以外の人に、事実を伝えるのは勇気がいることかもしれません。

兄弟、子ども、孫、親戚、友達、ご近所さん・・・、あなたの周りには、

あなたと、あなたの大切な人の力になりたいと思う人たちが、沢山いますよ。

これまでも、持ちつ持たれつ、お互いに支え合って生きてきたんです。

認知症になってしまったあなたの大切な人は、

これまで、みんなを支えてきてくれたのです。

支えてもらう順番が回ってきたということなのです。

思いを共有することで、絆も強くなるものです。

みんなで、笑顔で、乗り越えていきましょう。

 

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<私の場合>

 自宅介護の頃、月に一度位、実家に泊まりで帰省して、一緒にウォーキングをし

たり、農作業をしたりして過ごしていました。父と一緒に歩く一時間ほどの時間

は、私にとって至福の時でした。いつまで父とこんな穏やかな時間を過ごすことが

できるのだう・・このまま時間が止まればいいのにと思ったものです。

季節ごとに変わる、ふるさとの美しい自然。目の前に広がる田畑、遠くに望む山や

堤防から見下ろす青い海・・父と一緒に見た風景、その時に交わした会話や父のイ

キイキとした表情・・今となっては、大切な大切な宝物です。忘れられない、温か

な癒やしの時間でした。父は、遠い過去のことはよく覚えているので、私たち兄弟

が幼かった頃の話をしながら歩くと話が弾みます。父が一番輝いていた、一番忙し

かった頃の話です。

 両親と同居の弟家族がいてくれるおかげで、父にとっては良い刺激となり、母に

とっては良いクッションになってくれていました。特に、義妹は母の気持ちを受け

止めた上で、気持ちを切り替えるように上手に助言してくれ、心強い存在です。

私自身も義妹にお礼の言葉を伝え、母が感謝をしていることも、私の口からも伝え

るようにしています。

 父は、自宅から車で5分ほどのところにある施設に入所して2年になります。

母は、同居の弟家族の誰かと一緒に週に2度、父を訪ねます。また、兄家族、私の家

族も月に数回訪ねます。私は、思い出話をしたり、一緒に歌を歌ったりして、1時間

ほどを過ごします。施設に了解を頂いて、必ず、飲み物とほんの少しのお菓子(手

作りのケーキや父の好きなお煎餅、饅頭)や季節の果物を持って行って、一緒にお

茶の時間を楽しみます。時々、お正月やお盆、お墓参り、ドライブや食事、お花見

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と、外出して、家族や兄弟との時間も楽しんでいます。

 母は、「私が、お父さんのお世話をしないと」という思いがあるからか、娘の私

以上にしっかりしています。父の兄弟やお友達やご近所さんも、訪ねて下さいま

す。人生は持ちつ持たれつ、人のお世話を沢山してきた父は、人のお世話になると

いう役目が残っていたんだなぁと思います。「親孝行をすると幸せになる」と言わ

れますが、父は、私たち子どもに親孝行をさせて幸せになってほしいと願ってくれ

ているのではないかと思うのです。認知症になってまで、家族のことを心配してく

れている、優しい父だと感謝しています。

 

 

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間