ことばの力

子育ては人材育成

髙木あゆみ氏・・・「子育ては人材育成」

2020年9月22日、熊本市新都心プラザで行われた髙木あゆみ氏の講演会にでかけ

ました。髙木さんは、2019年の5歳に娘さんを連れて、中東やヨーロッパを110日

間かけて旅をした女性です。髙木さんの講演の中で、一番心に残った言葉が「私

は、子育ては人材育成だと思っています」ということです。とても、共感できまし

た。以前に、家庭教育を学んでいた時に聴いた「子どもは未来からの留学生。いつ

か、社会にお返ししなければならない大切ないのち」という言葉を思い出しまし

た。我が子であっても、一人の人格として尊重し、親の所有物であるかのように、

親の思い通りにしようとしないことが、とても大切だと思います。目の前にいる我

が子を、いつか社会で必要とされる(それは日本にとどまらず、国際社会かもしれ

ない)人に育てることが、親の私に任されていると思って子育てをする・・・そう考

えると、とても責任も感じるけれど、やりがいのある役目ですよね。

 

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「恋愛、結婚、子育てって、素敵なことだよ!」

髙木さんの5歳の娘さんは、引っ込み思案な子で、旅に出ることを嫌がったことも

あったそうです。でも、色々な国の、色々な肌の色を持った人々と、言葉は話せな

くても、直ぐに打ち解け仲良くなっていったというのです。通じる言葉を持たなく

ても、一緒に楽しい時間を過ごすことが出来ることは、言葉は通じなくても心を通

わせることが出来る快感、安心感、達成感を味わった貴重な体験だったようです。

スクリーンに映し出される膨大な旅の写真のどれもが、とてもいい笑顔なので、旅

での異国に人々との出会いの楽しさが、よく伝わってきました。

「世界は広い」「いろんな人がいる」「人と違っていい」ということを、5歳の娘

さんは、旅を通して知ったようだとおっしゃっていました。

この旅は、5歳の娘さん(現在小学1年生)の、その後の人生に大きな変化を生む

ことになるでしょう。110日間の中でさえ、母親である髙木さんが驚くほどに成長

しているのですから。スポンジのようにギュッとつかんだ、5歳の娘さんの感動、

喜びが、これからの経験や出会いの中でどう化学変化を起こしていくのか、楽しみ

ですね。

髙木さん自身が、この旅に限らず、「子育ては人材育成」という思いで日々の子育

てをしていらっしゃる中での、思いや気づきを、子育て世代の若い方達、学生達に

伝えていって頂きたいと思いました。

恋愛、結婚、子育てに興味のない若い方達の発言を、耳にする度に、「もったいな

いなぁ」と思い、「申し訳ないなぁ」とも思っています。恋愛、結婚、子育てに夢

や希望が見いだせないのは、大人の私たちに大きな責任があると思うからです。

「恋愛、結婚、子育てって、とっても素敵なことだよ!」と自信を持って、語って

欲しいと思いました。

心優しきイスラムの人々

 

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「知る」ことで偏見を拭うこと、犯罪を防ぐことが出来る

髙木さんが、世界に興味を持っていたのは、高校生の頃からだそうで、18歳の頃

からフェアトレード推進活動に参加し、日常の小さな積み重ねが世界平和に繋がる

ことを実感したそうです。この旅の目的は、①イスラム教徒、難民の人々の声を聞

くこと、②気候変動を感じ取ること、③娘さんと一緒に世界を旅すること、だった

そうです。世界の4分の1がイスラム教徒であるのに、イスラム教のこと、イスラ

ム教徒のことを何も知らない・・・知らないので、先入観で見たり、考えたりして、

それは偏見や差別につながっていると、髙木さんは自分自身のことを振り返ってい

らっしゃいました。親や周りの大人に偏見や差別があれば、子どもにはダイレクト

に伝わり、新たな偏見や差別を生み、犯罪に繋がるかもしれないということでしょ

う。

 

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子どものために、大人に出来る5つのこと

髙木さんは、「子どものために、大人に出来ること」として、5つのことをあげて

いらっしゃいました。

①知ろうとすること

②差別を伝えないこと

③違いを認め、尊重すること

④自分の価値観を疑ってみること

⑤愛情を精一杯伝えること

幼い子どもを連れて、異国で110日間の旅を決行した勇気ある女性に気づきを、

しっかりと受け止めて、大人として、肝に銘じたいとと思いました。

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ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間