捨てないで!皮まで美味しいミカン
2月に入ると、パール柑や文旦、晩白柚、デコポンなどのミカンが美味しくなって
きます。皮が厚いので、むくのも大変、ゴミも増えると、敬遠する人が多いパール
柑や文旦、晩白柚の皮を使ったお菓子が、果肉に負けない美味しさなのをご存じで
すか?緑茶にピッタリの和菓子で、一度、この美味しさを味わったら、皮がほしく
て、買っちゃいますよ。是非、是非、作ってみて下さいね。
パール柑の皮のピール(パール柑漬け)
<作り方>
①皮の厚いパール柑(文旦)や晩白柚(ザボン)などの皮を使います。
ミカンはきれいに洗って、包丁かピーラーで黄色い皮をむきます。
晩白柚やザボンで作る場合は皮が厚いので、包丁でむく方が簡単だと思
います。パール柑の場合、私は、包丁でリンゴの皮をむくように、クル
クルとむきました。
②フワフワの白い皮の部分をきれいにむくために、縦に切り込みを入れて
むき、食べやすい大きさに切ります。皮の重さをはかり、それと同量の
砂糖を準備します。カロリーの気になる方は、砂糖の量を半分に減らし
たり、カロリー0の甘味料などを使用することも出来ます。
③鍋にたっぷりの水を入れて、そこへ②の皮を入れて火にかけ、2度茹で
こぼし、たっぷりの新しい水に漬けたままの状態で一晩おき、アク抜き
をします。苦みのある方が好きな方は、一晩おかず、すぐに次の工程へ
進みます。
④③を皮をザルに上げ、固く絞ります。
⑤鍋(厚めの鍋の方がいい)に、砂糖(みかんと同量)と水(砂糖を溶かす
ために50cc~100cc程)を入れて、砂糖を溶かすために弱火にかけ
ます。鍋に、④の皮を入れ、砂糖水をしみ込ませる感じでしばらくお
き、火にかけ、水分がなくなるまで煮詰めます。焦げ付かせないよう
に、火加減に注意し、細かくかき混ぜると身が切れてしまうので、時々
大きく書く混ぜます書く混ぜます。
※鍋を使わず、炊飯器を使用すると、側についている必要がなくて簡単
です。
⑥水分を十分とるために、⑤をクッキングペーパーを敷いた皿に広げて、
500Wで5分、様子をみて、再度500Wで5分、電子レンジにかけて乾燥
させます。バットの広げて熱が取れたら、そのままの状態で冷蔵庫に入
れて更に乾燥させます。
※カラッと乾燥させる工程が一番難しいところですが、天気予報で確認
して、2,3日晴れた日が続く寒くて乾燥している時に、皮をザルに広げ
て乾燥用のネット(100均ショップに売っている)に、入れて風通し
のいい所にぶら下げておくのが一番のおすすめです。
⑦カラッとしたら、グラニュー糖をまぶして出来上がりです。
昔懐かしい「おばあちゃんの味」が、とっても新鮮!
幼い頃に祖母が、ザボンやパール柑といった皮の厚いミカンを皮で、お菓子を手作
りしていました。幼い子どもには、ちょっと苦くて、美味しいと思って食べて記憶
は、残念ながら全くありません。
先日、実家に帰ると、母が「久しぶりに作ってみたよ」とパール柑漬けを緑茶と一
緒にすすめてくれました。「あらぁ、懐かしいね」と言って一口食べると、ちょっ
とほろ苦くて緑茶にピッタリ、やさしくて上品な美味しさなのです。
母から作り方を教えてもらい、何度も何度も手作りして、お裾分けする度に大好評
でした。この季節だけ味わえる手作りの和菓子で、ほっこりと癒やされて下さい
ね。