さわやかで、安全な国産レモンを食卓に
以前は、レモンと言えば、輸入物がほとんどで、輸出前に消毒液の中にプカピカ浮
いているレモンをテレビで見て以来、口にすることはなくなっていました。でも、
最近では、国産のレモンが、手軽に手に入るようになりました。レモンは、皮ごと
使いますので、形やキズがあっても、安全なものが一番。無農薬で育てられた国産
のものを購入し、塩レモン、レモンシロップ(発酵レモン)、蜂蜜レモンにして、
一年中、美味しく頂いています。
レモンシロップ(発酵レモン)の作り方
<材料>
レモン 1kg
砂糖(グラニュー糖・上白糖・きび砂糖などお好みで)1kg
<作り方>
①保存ビンを熱湯消毒し、完全に乾燥させておきます
②レモンはよく洗って水分を拭き取り、輪切りにします
③保存ビンにレモン・砂糖・レモン・砂糖・・・と入れて、一番上は砂糖
になるようにします
④シロップが上がってきて、シュワシュワ泡がでてきて発酵が始まるの
で、きっちりとふたをしないようにしながら、毎日、全体をかきまぜ
ます。好みで、ローズマリーなどのハーブを入れて香りの変化を楽しむ
のもおすすめです
④2,3週間で出来上がるので、レモンを取り出して漉したら、冷蔵庫で保
存します。水や炭酸水で割って頂きます
物質の中の微生物のはたらきで、物質が分解されて、見た目や味が変わり、人にと
って有効なものに変化した状態が発酵で食べられるけれども、有害なものに変化し
て食べられない状態は腐敗ということです。なんだか曖昧な感じですけれども、
発酵に興味を持つようになってから、「いい香り」「おいしい」という自分の舌の
感覚を鍛えることも大切だなぁと思うようになりました。
発酵することで、旨みがましたり、味がまろやかになったりしますが、栄養的にも
ポリフェノールやビタミンCが抗酸化作用を促し、善玉菌が増えて整腸作用を促し
、疲労物質乳酸を分解するクエン酸が疲労回復作用と、体に良いことがいっぱいな
ので、発酵食は毎日、毎食食卓に取り入れたいと思っています。特に、暑い夏の水
分補給には、レモンシロップなどの発酵ドリンクを上手に取り入れたいものです。
塩レモンの作り方
<材料>
無農薬レモン 500g(10個程度)
自然塩 50g~250g(お好みで)
<作り方>
①保存ビンを煮沸消毒して、完全に水滴をとっておきます。
②レモンは、よく洗って、水分を拭き取っておきます。
③②のレモンを1センチ幅の輪切りにします。
④①のビンにレモン・塩・レモン・塩と交互に入れていき、最後の塩でふ
たをするようにします。
⑤2.3日に1回くらいビンをしっかりゆすって2ヶ月ほどしたら、調味料と
して利用出来ますが、長期保存が出来ますし、長期保存のレモン塩ほど
美味しいように思います。
塩レモンと出合ったのは、10年ほど前でしょうか。新聞に掲載された発酵食の専
門家である井澤由美子先生の記事でした。出来上がった塩レモンは、果肉の部分、
液体の部分、塩の部分があるのですが、塩の代わりに使っただけで、格段に美味し
くなるということでした。「無農薬の国産レモンが手に入ったら、作ってみたい」
と思って、記事を切り抜きました。その数日後にも、また、塩レモンを使ったレシ
ピを目にして、ブームになっているんだなぁ・・と思いました。
試しに2個のレモンで作ってみました。数ヶ月後、出来上がったらレモン塩で、鍋
料理に使ってみたら、その美味しさで、レモン塩にはまってしまいました。アッサ
リしているのに、旨みがあって、レモンのさわやかな風味も新鮮でした。それ以
来、少なくなってくる前に、作るようにしています。塩麹や醤油麹と同じように、
常備しておくと、とても重宝します。
塩レモンの効果
1.肉、魚の臭みが取れて、旨みがまし、味がまろやかになります
2.減塩できます。風味、旨みがますので、塩を使用するよりも、少ない量で味付
けが出来ます
3.レモンには、ビタミンC、食物繊維、クエン酸、ポリフェノールなど、抗酸化
作用、疲労回復作用、整腸作用に有効な成分が非常に多い
4.万能調味料として、手軽に取り入れることが出来ます