種から育てる楽しさ
2020酷暑の夏が過ぎ、9月の下旬をむかえると、翌年の春の花の種まきをしま
す。春と秋は、庭仕事、畑仕事の楽しい季節です。朝晩は涼しくなりますが、昼
間は結構気温が上がりますので、種まきをすると、1,2週間もすると発芽します
ので、成長を確認しながらの水やりはとても楽しい時間です。園芸店にも沢山の花
苗が並び、購入したい気持ちもわいてくるのですが、とても植えるスペースはあり
ませんので、我慢ですね。
それに、秋に種をまき、冬の寒さを経験して春をむかえた苗は、とても丈夫で、本
当によく育つので、春の花壇を想像するとワクワクするんです。この苗の成長を見
守るのは、冬の楽しみ、私のエネルギーの源です。
- スイトピー
- オルレア
- サポナリア
- ストック
- ヒメヒオウギ
- 発芽し、成長したらポットへ
土作り
種まきをしたら、水を切らさないようにして日陰で発芽を待ちます。発芽したら日
なたで管理します。1、2週間位で発芽するので、少し大きくなったら一株ずつポ
ットに移します。種まきの土は、肥料の入っていない土ですが、ポットの土は、市
販の培養土でも、手づくりの土でもいいと思いますが、私は、リサイクルして手づ
くりしています。種まきをしたら、2.3週間後には必要になるので、まず、古い土
のリサイクルを始めます。
<土のリサイクルの仕方>
①広いビニールシートや不要になったレジャーシートの上で、作業をすす
めます。プランターや鉢から植物を抜いたら、土をふるいにかけて、根
や底石をとりのぞきます。底石は、再利用します。
②①の土を黒いビニール袋に入れ、日の当たる所にしばらくお置いて殺菌
します。
③一番手軽なのは、②の土に、市販のリサイクル用の土(再生用土)を混
ぜる方法ですが、土の具合に応じて腐葉土、バーミキュライト、ピート
モス、石灰を混ぜて手づくりすることも出来ます。バーミキュライトや
ピートモスは水はけを良くし、根腐れを防止するために加えます。ま
た、石灰は、土壌を酸性から弱酸性にするための入れます。日本は雨が
多いために、放っておくと酸性になってしまいます。植物が育ちやすい
弱酸性にするために、アルカリ性の石灰を加えます。この時の石灰は、
苦土石灰か有機石灰になります。直ぐに植え付けるときは、有機石灰を
使用しますが、2週間ほど時間をおいて植え付ける場合は、苦土石灰を使
用します。
※腐葉土は、枯れ葉や草に米ぬかと水と土を混ぜて発酵させて手づくりす
ることもできます。
発芽を待つ楽しみ、毎日成長を見守る喜び
種まきをしたら、水を切らさないようにします。発芽までは、日陰に置くか新聞で
覆って管理します。発芽したら日の当たる場所に置いてあげます。毎年のことなが
ら、小さな小さな種から根が出て芽が出て、お日さまに向かって、手を広げるよう
に小さな葉っぱを少しずつ大きくしていく植物の生命力には、感動を覚えますし、
毎日、毎日、元気をもらうのです。本葉が2.3枚出てきたら、ポットに一株ずつ植
え付けます。しばらくすると、しっかりした株になってきますので、根も回ってき
ていると思いますので、確認して定植します。
ある程度大きなポットであれば、春に定植するまでポットのまま管理してもよいと
思います。
- ハナビシソウ・サポナリア・オルレア
- ワスレナグサ
- キンギョソウ
プランターや鉢、花壇に定植しました。春に花が咲いた時のことをイメージして、
色の組み合わせや高低のバランスを考えながら定植していくのは、とても楽しい
作業です。同じ種類の花だけをビッシリと植えたり、寄せ植えにしたりと、色々な
パターンで植えていきます。寄せ植えや花壇に植えるものは、奥の方に背の高いサ
ポナリア、オルレア、デリフィニューム、ハナビシソウを植え、その前にキンギョ
ソウやストック、一番手前に背の低いワスレナグサやヒメヒオウギを植えました。
- オルレア
- サポナリア・ワスレナグサ
- ヒメヒオウギ
※これは、今年の春に記録のために撮った写真。
苗をプレゼントしたり、交換したりする楽しさ
たくさん出来た花苗は、花好きな人にお分けすると、喜んでもらえるし、花の成長
を一緒に楽しめるのでおすすめです。植えていない花苗を頂いたり、種を交換した
りと、種つながりで花や花友達が増えていくのもうれしいことです。庭仕事をして
いると、通りすがりの知らない人とも気軽に花の話が出来て、お互いに笑顔になれ
ます。種から育てる楽しさをたくさんの人と共有したいなぁと思います。