毎年、欠かさず食べたい旬の味
「四季のある日本に生まれて良かったなぁ」と思う瞬間は、数多くあります。季節のうつろ
いの中で、言葉を失うほどの美しさを見せてくれる、自然界の彩りの変化もそのひとつです
が、旬の食べ物は、五感を喜ばせてくれるもので、「一年ぶりの○○」と感激しますね。
そんな感激を味わわせてくれる食べ物のひとつに「シャク」があります。子供の頃には、季
節に何度も食卓に上がっていましたが、最近では環境の変化でとれなくなってきているので
しょうね、「もうそろそろシーズンだけど・・・」と、気をつけて見ていないと、スーパーに
並ぶのは、ほんの数日です。小さくて、モヤモヤと力なく動いていますが、かなり高価で
す。見逃してしまったら、一年後までお預けということになりますから、つい買ってしまっ
たことがありました。小さくて、更に元気がなければ、味もやっぱりそれなりです。
数年前から、知り合いから直接購入するようになりました。大きくて、元気が良くて、「ま
た会えたねぇ!」と感激します。もちろん、大満足のお味です。
「シャク」のおいしい食べ方
採れたての鮮度の良い「シャク」を調理します。スーパーで購入するときにも、生きている
ことを確かめて購入しましょう。天ぷら、塩ゆで、煮物、茶碗蒸し、グラタンなど、色々な
食べ方がありますが、私は、シンプルに天ぷらか塩ゆでにして、頂きます。
<シャクの塩ゆでの作り方>
①シャクは、潮が引いた干潟の砂の中にいて、砂のまみれていますので、大きめの
ボールに何度も水を替えながら、きれいに汚れを落として下さい。
②洗ったシャクは、ざるに上げます。(ゴソゴソ動き回るので、深みのあるざるを
使用します)
③シャクがゆっくり入る位の大きめの鍋にお湯を沸かして、約3%の濃さになるよう
に、塩を入れ、活きたままのシャクを一気に鍋に投入し、5分ほど茹でて、大きめの
ざるでお湯を切り、冷まします。
④捌く時には、チッキンバサミを使います。まず、頭の部分を切り離し、次に尻尾
を切り離します。最後に足を切り離して、腹側と背側の皮をむきます。
そのままも十分おいしいですが、エビのような感覚で、サラダやお寿司に入れても
おいしく頂けます。たっぷり入った黄色い卵が濃厚!絶品!!
<シャクの天ぷらの作り方>
①シャクは、潮が引いた干潟の砂の中にいて、砂のまみれていますので、大きめの
ボールに何度も水を替えながら、きれいに汚れを落として下さい。
②洗ったシャクは、ざるに上げます。(ゴソゴソ動き回るので、深みのあるざるを使用します)
③薄めの天ぷら衣を作ります。活きたままのシャクを天ぷら衣にくぐらせて、180
度に熱したサラダ油でカラッと揚げれば出来上がりです。熱々を、お好みで天つゆ
や塩で頂きます。頭から尾っぽまで全て食べられます。エビ以上のお味です。