旅の楽しみ方

神秘のトルコ

■トルコ共和国、旅で訪ねるまで、私にとって、あまり興味関心のない国でした。そんなトルコを8日間もかけて旅行する・・・夫は何に興味を持って、旅の計画を立てたのかなぁ・・・。

スポンサーリンク

 

 

 トルコは、シルクロードの中で東西文明の交差点に位置し、4000年の歴史を誇り、広大な国土に古代遺跡や雄大な景観の大自然、ビーチリゾートが点在しています。

■添乗員さんはおらず、現地の旅のガイド、アルプさんが頼りでした。初対面の日、アルプさんは黒いポロシャツに黒いスラックス、黒いサングラスといういでたちの、ちょっとハードボイルドな怖い感じでした。でも、去年結婚した奥さんが日本人と聞いて、すっとハードルが低くなりました。そして、アルプさんの口からは、次々に日本好き好きコール。トルコの人たちはこんなに日本を愛してくれていると分かると、急にトルコを知りたくなるし、トルコ人と仲良くしたくなるから不思議です。

■トルコと日本の親日関係は、1890年にオスマントルコの軍艦「エルトゥールル号」が、台風のため和歌山県沖で遭難したときに、岡山県大島の島民が救済活動をし、非常時のために飼っていた鶏を調理して食べさせ、多くのトルコ人を助けたという出来事から始まっているようです。和歌山県串本町とアルプさんの故郷エチェルは、姉妹都市で、幼い頃から日本との交流の話をおじいさんから聞いて育ったとのことでした。この歴史的な出来事は2015年、『海難1890』としてトルコと日本の合作映画として公開されました。

■イランイラク戦争の時には、取り残された日本人を救出するための、トルコは、航空機を飛ばしたそうです。また、東日本大震災の時には、どこの国も日本への航空機の乗り入れを中止しましたが、トルコは関係を維持するために客が5人になっても運航を止めなかったそうです。日本も1999年のトルコ大地震の時には、親を亡くしたトルコの子どもたちを日本の基金が助けたのだそうです。アルプさんもトルコの市長が日本の視察をした際に、通訳ボランティアで神戸を訪れたそうです。アルプさんの「離れていても心がつながっているトルコと日本」という言葉が、これから旅するトルコをグッと引き寄せてくれた気がしました。

■初日は、古代ローマの温泉保養都市、白亜の石灰棚パムッカレを裸足で散策。青い空の下、キラキラ輝く温泉の棚が、まるで棚田のように広がっています。大自然が長い年月をかけて作り出すものって、人間の想像を遙かに超えた世界です。神秘としか言いようのない不思議な世界が広がっていました。

スポンサーリンク

 

 

 この日のホテルにも広い温泉プールがありました。ホテルの庭に屋外プールがあり、泳ぎに行きました。すると、夫は、ホテルの外に見える海で泳ぐと言って、外に出て行くではありませんか!!「待って~」私も慌ててついて行きました。ホテルの前は、なんとエーゲ海だったのです。おかげで、エーゲ海で水遊びが出来ました。旅のしおりにはないのに、ウソみたい!ラッキー!!

■メヴラーナ博物館、カラタイ神学校を見学後、カッパドキア観光。太古の昔、火山の噴火によって、堆積した溶岩が浸食されて出来た、巨大なキノコ型の岩が林立していました。パムッカレ以上に、広範囲にわたり、圧巻の風景が広がっています。大自然の贈り物。

 子どもにかえって、歩き回りました。

■ギリシア神話『トロイ戦争』の世界遺産トロイ遺跡、また、エーゲ海地域で最大規模のエフェソス遺跡を散策しました。

■東西文明の十字路トルコの最大都市イスタンブールは活気のある街でした。

 オスマン帝国が栄華を誇った時代に建てられたイスラム寺院ブルー・モスクやビザンチン帝国時代に建てられたキリスト教の聖堂として立てられた巨大で重厚なアヤソフィアは、外観の見応えがありますが、内部のモザイク画やステンドグラスも言葉を失うほどの美しさでした。トプカプ宮殿のタイル装飾も素敵でした。

■イスタンブールでの自由行動では、新市街、旧市街を結ぶガラタ橋、ガラタ塔、タクシム広場、を訪ねました。映画好きの夫は、『007 ロシアより愛を込めて』の舞台になったイスタンブールには、訪ねたい場所が沢山あったようです。シルケジ駅はオリエント急行の発着駅で、オリエント急行は廃止されたものの、舞台となった駅のレストランはまだ営業しており、ここでコーヒーを飲み、ご満悦でした。また、ボンドがボートに乗って秘密の地下ルートを移動するシーンが撮影された地下宮殿も見学でき感慨無量だったようです。短い区間ですが、路面電車ノスタルジックトラムにも乗りました。

スポンサーリンク
ABOUT ME
かな
好きなこと:手仕事・読書・旅・映画   憧れる人:ターシャ・テューダー     一番欲しいもの:自分の時間