めちゃ美味しい!熊本の雑煮
雑煮と言えば、おせち料理のひとつで、餅を入れた汁物ですが、地域によって、家庭によ
って、様々な種類があります。餅も、丸餅なのか、切り餅なのか。あんこ餅を入れる地域も
あるそうですし、餅だけを取り出して、きなこをつけて食べたり、胡桃ソースをつけて食べ
たりする地域もあるようです。調味料も醤油なのか、味噌なのか。関西は味噌仕立て、関東
は醤油仕立てが一般的なようです。
熊本でも、地域によって様々なのですが、我が家の雑煮は、丸餅、醤油仕立ての具だくさ
ん雑煮です。餅のほかに、里芋、ゴボウ、ニンジン、大根、干し椎茸、昆布、焼き豆腐、竹
輪、スルメ、焼きエビ、京菜を入れます。それぞれの具材から出汁が出ますので、深みのあ
る旨みたっぷりのおいしい雑煮です。おせち料理から絶対に外すことが出来ないのが、この
具だくさんの雑煮です。義父は、毎年、おかわりをするほどです。
全ての具材を◯丸をイメージして切ります。今年も一年、家庭も仕事も人間関係も、ま~るく、ま~るく暮らしていけますようにと、願いを込めて・・・。
具だくさん雑煮の作り方
<作り方>
①里芋はきれいに洗い、皮はむかずにたっぷりの水で下茹でします。水にとって冷
ますと、かゆい思いをせずにツルンツルンと簡単に皮むきが出来ます。小さい物
は丸ごと、大きい物は二つか三つに切ります。
②大根と人参は皮をむき、7ミリほどの厚さに切ります。
③ゴボウはよく洗って、5センチの長さに切ります。
④干し椎茸は、小さめの物を選び、一晩水で戻して、丸ごと使います。
⑤京菜は5センチ位の長さにざく切りにします。
⑥竹輪と紅白かまぼこを1センチの厚さに切ります。
⑦スルメ、昆布はキッチンバサミで食べやすい大きさに切ります。
焼きエビが手に入れば準備します。よい出汁がでますので、グッと美味しく
なります。
⑧焼き豆腐を食べやすい大きさに切ります。
⑨水前寺もやしは、洗ってひげ根を整理します。
⑩大きめの鍋に②③④⑦を入れて、干し椎茸の戻し汁に水を足して鍋にいれ、具材
がやわらかくなるまで煮ます。
⑪薄口醤油、酒、赤酒、塩で味を調え、①⑥⑧⑨を入れて、鍋の表面を覆うように
京菜を入れ、その上に重ならないように餅を並べて蓋をします。後は、餅がやわ
らかくなれば出来上がりです。
熊本のお正月に欠かせないのが、「赤酒」です。熊本ではお屠
蘇と言えば、「東肥赤酒」に屠蘇散(生薬を粉にした物)を浸し
た甘くて赤いお酒なのです。江戸時代に熊本(肥後細川藩)では
赤酒しか製造が許されなかったそうで、今でも「地酒」として愛
飲されています。年越しそばのつゆや、お正月のお雑煮や煮しめにも、赤酒を使います。