算数は解法の多様性が必要条件!!
1.例題
■小学4年算数科で、次のような問題(啓林館)があります。
【問題文=教科書】文房具店で同じ値段のノートを6冊買い、その後スーパーに行って100円のお茶を1本買いました。ノートとお茶の代金は、全部で940円でした。ノート1冊の値段は何円ですか。
まずは、自力解決ですね。
■そして、対話をさせるか、いきなり発表でいくかということになります。
教師はその間、机間指導をして、同時に、発表させたい子をチェックしておくといいです。遠慮して、発表しない子もいるでしょうから。
また、複数の解法が出てこない場合は、教師サイドで説明していくことが重要です。そうしないと、学力テスト等々で、対応できなくなるからです。
複数の解法を授業していないと、学力テストに対応できなくなります。テスト業者は、教科書会社6社の内容を読み取って、問題を作るので、当該教科書以外を採用した場合、子どもたちはお手上げ状態となります。今の学力テスト問題は、こんな問題です。
【例題】(問題文を提示した後)かおりさんは、この問題をこう解きました。( )に当てはまる言葉や数字をいれましょう。・・・・・一方、としきさんは、この問題を次のように解きました。( )に当てはまる・・・・・
このように、思考表現力を問う問題が山のように出てきます。これに対応できなくなってしまいます。
自力解決をさせれば、多様な考えが出てきます。それを先生が取り上げればいいわけです。あるいは、でなかったら、先生が指南するわけです。例えば、今回で言うなら、次のような解決方法があるのかなと思います。
2.解法1=絵画にて
絵画で理解【説明】ノート6冊分をまとめた値段は、940円から100円引けばいいことになります。
940-100=840
840円となります。6冊まとめてこの値段なので、
840➗️6=140
140円となります。だから、ノート1冊は140円です。
算数の苦手な子にとっては、このように問題文を絵にすることで、理解が進むようです。経験者は語る!です。多くの子たちが、このパターンが一番入ると!
問題文の意味を掴むためにも、このような図解がいいのかなと思います。
3.解法2=図解にて
【解法2】教科書の図にて
関係図教科書には、「6をかける」と図の中に書いてあるのですが、文字数が増えるので、なるべく簡単にいきたいものですよね。そこで、「✖6」とやったほうがスッキリするかと思います。「100をたす」も然りです。
なお、「ノート1冊」の箇所が「買ってきたいちご」など、長い文章になった時の問題点があります。前にも言ったのですが、板書計画を必ずやったがいいです。それも子どものノートにです。そうしないと、機転を利かして小さい字で埋める子はいいのですが、1マスに1字書く子は、この上の3つの箱が2行に渡っています。こうなると、図解にはならなくなります。2行になると、関係が見えづらくなるのです。ですから、ぜひ子どものノートで板書計画を立てることです。子どものノートを1冊用意しておくといいかと思います。
板書の仕方
3.解法3=線分図にて
線分図【説明】異質な100円が邪魔なので、940-100=840
ノートが6冊分で840円なのだから、ノート1冊分は、
840➗️6=140
このように線分図(教科書にはなかった)までやっておくと、「鬼に金棒」ではないでしょうか。「こんなのは習っていない」というセリフが、学力テストで出ないようにしておくことが大切ですね。
4.プラスアルファ
■次のような式を書いている子がいたら、ぜひ、皆の前で紹介してあげるといいです。
(940―100)➗️6=140
「1つの式でといているよ!」と。その際、必ず( )が必要なことも言及しておくといいでしょう。
なお、3点セットがない時は、ノートは突き返したがいいです。つまり、計算はできて当然と思っておくと、学力テストで「しっぺ返し」をくらいます。「わからない子がいるはず」「凡ミスをなくす」という意味からして、3点セットが必要です。
3点セット
通常の数字は、1マスに2文字、筆算においては、1マスに1文字という風にしておりました。あくまでも私の場合ですので、ルールを決めておくといいかと思います。なお、「大きな数」の場合は、1マスに1文字にしていました。
この多様性を認める授業にしておくと、学力差の調整ができます。例えば、
できた人は持ってきなさい。(合格したとしましょう) では、もう1つ別のやり方でといてみなさい。
という指示ができて、時間差の調整がうまくいきます。