小学6年国語科「イースター島・・・」
1)説明文の解読パターン
■説明文の授業にめあては必要なのでしょうかね。つまり、「定型化」しておけば、例えば、次の如く。このパターンで授業をしていけば、複数人、自学で前もって解読をしてくる子どもたちに育てたことでした。
1>全文を音読して、感想を書こう!
2>形式段落がいくつあるか考え、3つに分けてみよう(はじめー中ーおわり)
3>問題文とその答えを見抜こう
4>第◯段落を30字以内で要約しよう
5>この要旨をまとめ、自分の考えをまとめよう!
2)「はじめ」の確認
■下は見らずして、ご自分でお考えください。私はこう解読しました。番号は、段落です。
①話題提示 絶海の孤島たるイースター島
② 同 森林におおわれていた400年ころの島
③問題文 「イースター島の森林は、なぜ、どのようにして失われてしまったのだろうか。」
問題文は、文末が「~か」か「~う」で終わります。よって、この文末をチェックすることから始めていきます。そうすれば、「はじめ」がどこまでかがわかるようになります。
いくつかある場合もあります。その場合は、中がいくつか、複数に分かれていくという説明文になります。
3)「中」の確認
■同様に、「中」を確認していきます。子どもたちには、最初は一緒に要約の作り方を指南して、そのあとに挑戦させていくといいかと思います。
要約には、体言止めと用言止めの2つがありますが、私は体言止めをとっていました。
<要約の仕方>
1>その段落内で、大事なキーワードを3つほど選ぶ
2>題名と同じ言葉、繰り返し出てくる言葉などから選ぶ
3>最も大事なものを最後に持ってきて、残りのキーワードを結び合わせる
4>句読点込の30字以内の体言止め(名詞止め)とする
以下のような要約をしてみました。
④ヤシ類におおわれ鳥類がすみ着いていたイースター島
⑤ほ乳動物が生息していなかった島
⑥イースター島に上陸したポリネシア人とラット
⑦人と森林にわざわいをおよぼすことになるラットの子孫
⑧さまざまな目的で森林を切り開いた人々
⑨農地にするために切り開かれた森林
⑩農作物をさいばいするために開こんされた農地
⑪丸木舟のために切り出された森林
⑫丸木舟でとらえた食料となる大きな魚や海鳥
⑬宗教的・文化的目的で伐採された森林
⑭高くて重いモアイ像
⑮モアイ像を運ぶために切り出された森林
⑯森林の恩恵で巨石文化が栄えたイースター島
⑰切りつくされた来で、長く続かなかった繁栄
⑱ヤシの木の森林が再生しなかったイースター島
⑲ヤシの木の再生をさまたげたらしい、野生化したラット
⑳ヤシの実を食べてしまった、はんしょくしたラットたち
4)「おわり」の確認
■「おわり」は、問題文の答えが書いてありますので、それを見つけます。しかし、問題文に対応する答えがない説明文もたまに見受けます。
そんな時は、この説明文は悪文となり、子どもたち自らが、適切な解答を見つけて文章にするという授業が可能となります。
「おわり」は、解答と要旨(筆者が伝えたいこと)が書かれていますので、これを区別して学習していくことが必須です。
そして、ほぼ「こうして」や「このように(して)」という接続語が入る確率が高いので、この言葉を探していくことが重要です。
㉑答え 「(このようにして)三万年もの間、自然に保たれてきたヤシ類の森林は、伐採という人間による直接の森林破壊と、人間が持ちこんだ外来動物であるラットがもたらした生態系へのえいきょうによって、(中略)ほぼ完ぺきに破壊されてしまったのである。」
㉒繁栄も森林も過去のものとなっていった1722年の島
㉓ふるわなくなっていた魚や海鳥とりと農業生産
㉔食りょう不足におちいっていた島
㉕(すなわち)イースター島の歴史に教えられる人々の運命
㉖よびかけ「祖先を敬うためにモアイ像を作った人々は、数世代後の子孫の悲惨な暮らしを想像することができなかったのだろうか。」
㉗要旨 「(しかし)今後の人類の存続は、むしろ、子孫に深く思いをめぐらす文化を早急に築けるかどうかにかかっているのではないだろうか。」
やや変則的な説明分になっていると、私は判断したことでした。
通常、答えや要旨は要約しません。全文抜き出しです。
■皆さんは、どんな解釈になったでしょうか。赤刷り本などと比べながら、確認してみてくださいね。