1)リアルVSアプリ

■リアル vs アプリ 言い換えれば、こうです。

アナログ vs デジタル

小学4年立体の学習(11種類の展開図のある立方体学習)では、アプリを使って正方形を6枚つなぎ合わせていって、「▶」を押せば、立方体を作ってくれますよね。とても便利です。できるか、できないかが、素早く一目瞭然です。

しかし、対応する辺や頂点、面とかを実体験することはできないのです。

これは、高校数学(空間ベクトルとか)につながりますが、空間認識をどうやって醸成していくのかが、問われます。

ここがリアル体験なのかなーと思います。アプリでは、「実」体験ができないのです。小学生だからこそ、「触ってなんぼ」なのかな、実体験こそが重要なのだと思います。

■私は、経費削減の意味から、1cmの方眼を印刷した画用紙に自由に展開図を書かせて、立方体になるのか、ならないのかの「実験」をさせていました。1cm四方の立方体です。そして、こう言います。

【指示】なるべく多くの展開図を発見してみてください。

11種類全部を作れた子は今まで1人もいません。だから、私は、11種類の展開図をゴッホ画用紙大に全部書いて(提示用)、まとめの段階で折って立方体になることを示していました。

2)マイ教材庫の構築

■この11種類を「リアル」で準備しておくのも、先生方の一生の宝物教材になります。

こんな教材を手元においておくと、いつでも、どこでも、何回でも授業が可能になりますよね。

算数科にこだわらず、全教科で、独自の「教材宝庫」を構築しておくといいです。究極の働き方改革です。ちなみに、我が家は押入れは専用の教材押入れと化しています。

3)具体と抽象の往復運動

■上のリアル VS アプリの問題は、言い換えると、さらにこうなります。

具象 VS 抽象

「具体的」に言うと、以下のようなことです。

具象(具体) 抽象
発問や指示 (授業) めあて
西瓜、水泳、かき氷 (生活科・俳句)
消防車、パトカー (社会科・説明文)
クワガタ、バッタ、セミ(理科) 昆虫
放射能、発電、二酸化炭素、PFAS 環境問題
正方形、長方形、菱形、 四角形

■この往復運動をしておくことが、基礎学力定着の基礎基本ですね。いつも、これらのことを意識しておくと、授業がスムーズに理知的に進むと思われます。