教科書は意地悪?「連立方程式を表を使ってとく!」(小学6年算数)
1)問題提示
■啓林館に、次のような問題が掲載されております。
1冊120円のnoteと1冊100円のノートが、あわせて50冊売れました。ノート50冊の売上高は5300円でした。120円のノートと100円のノートは、それぞれ何冊売れましたか。
これは、中学校で言うと、連立方程式という問題ですよね。ちなみに、やってみると、120円のノートをx冊、100円のノートをy冊とすると、
x+y=50
120x+100y=5300
解くと、こうなりますね。
y=50-x
120x+100(50ーx)=5300
20x=300
x=15 y=50-15
=35 A100円ノートは15冊、120円ノートは35冊
2)表で解く!(小学校)
■教科書はこんな表が掲載されています。
| 120円ノート | 0 | 1 | 2 | ||
| 100円ノート | 50 | 49 | 48 | ||
| 売上高 | 5000 | 5020 | 5040 | 5300 |
多くの先生がこの表を書いて、トークで授業されていきます。これはまずいです。算数の得意な子はそれでもOKですが、苦手な子ほど、この3段の表では理解が難しいです。
ここは5段作成しましょう。次の如く。
| 120円ノート | 0 | 1 | 2 | ||
| 代金 | 0 | 120 | 240 | ||
| 100円ノート | 50 | 49 | 48 | ||
| 代金 | 5000 | 4900 | 4800 | ||
| 売上高 | 5000 | 5020 | 5040 | 5300 |
■そして、板書や説明はこうすべきでしょうか。
・120円ノートが0冊で100円ノートが50冊の時
120✕0 + 100✕50 = 5000
・120円ノートが1冊で100円ノートが49冊の時
120✕1 + 100✕49 = 5020
これが、苦手な子どもへの指導ですね。
3)表を完成させてはいけない!
■「5300まで行くのは、辛いよね!」と投げかけましょう。そして、表を5列位作成しておいて、こう問います。
この表を見て、何か気づいたことはないですか。
多分、20円ずつ増えているということに気づくでしょう。そこで、こう指示します。
表を完成させると、辛いですね。20円ずつ増えているというのがわかったので、何か、式で解けないでしょうか。
■反応を見ながら、つぎのようなヒントになる式を書いていけばいいかと思います。
5000円から5300円までの間を20円ずつ増えているので、
(5300 □ 5000) □ 20 =
120円ノートは( )冊になるので、100円ノートは
50ー( )=
このようにやってから、練習問題に入るといいかと思います。もちろん、答えを確認してからですがね。
■なお、この20円ずつ増えているというのを、あえて式で表すという学習も必要かもしれません。そんな時はこう問います。
20というのを、何とか式で表せないでしょうか。
ノートの価格差ということに気づけば最高ですよね。つまり、
「120-100=20」
4)次の問題をどう説明する?
■こんな問題です。
1個70円のりんごと1個30円のみかんを、あわせて40個買いました。りんごの代金のほうが、みかんの代金よりも1300円高かったそうです。りんごとみかんを、それぞれ何個買いましたか。
教科書では、次のような表を掲げています。
なぜ、「40個と0個からスタートしていないのでしょうか」
| りんご | 20 | 21 | |||
| みかん | 20 | 19 | |||
| 代金の差 | 800 | 900 | 1300 |
表が少なくてすむから、半分ずつのスタートなのでしょうか。ここは、私は第1時の表に揃えるのが、優しい授業だと思えます。つまり、こうです。
| 70円りんご | 40 | 39 | 38 | ||
| 代金 | 2800 | 2730 | 2660 | ||
| 30円みかん | 0 | 1 | 2 | ||
| 代金 | 0 | 30 | 60 | ||
| 代金の差 | 2800 | 2700 | 2600 | 1300 |
こうやって問いていく、作っていくのが「筋」かと思いますね。