まず、謝罪ありき!
1)保護者からのクレームに関して
■クラスに30人の子どもたちがいたら、少なくとも30人の保護者がいます。三者三様、百人百様、十人十色といいますが、そこには、当然、気が合う、気が合わないというのが正直、ありますよね。
気が合う場合はいいのですが、合わない時は、ちょっとしたことで、こちらも腹が立つと同様に、相手方も腹を立てているということを確認しておく必要があります。
もし、連絡帳や電話連絡で、保護者からクレームがあった場合、
反論してはいけません。まずは、「申し訳ありませんでした」という謝罪が必要です。
こう書くと、理不尽な要求に対しても、謝罪をするのかという質問が来るような気がしますが、「最初に謝罪ありき!」です。
仮に、いじめ問題があっているとしましょう。加害者側にしろ、被害者側にしろ、各保護者には、それぞれの言い分があります。
保護者は読んで字の如く、「我が子の保護」が大前提なわけです。ですから、基本的には我が子の言い分を信用します。
仮に、それがマイナスの場合であっても、教室経営で担任がその子に、「そうせざるを得ない、そう言わざるを得ない環境を作ってしまっていること」に対して、謝罪をすべきです。
納得できる、できないは問題外で、謝罪ありきです。
これが「基本ライン」です。
「私の監督不行き届きで、暗い気持ちにさせ、実に迷惑をかけてしまいました」と謝罪を入れるべきです。すると、被害保護者のトーンも下がるものです。悪いのは加害者だとわかっておられるからです。
■最近、とある政治家が炎上していますよね。謝罪どころか、「言っていない」「やっていない」というラインが、さらに炎上して、何度も記者会見を開いて謝罪をするというパターンとなりました。
最初に、正直に謝罪していたら、ここまで大きくならなかったのではないでしょうか。
2)誠意を見せる!
■謝罪がすんだら、さらに、詳細なことを聞き取り、そこで対策や解決を図らず、一旦、
わかりました。明日、子どもさんともう一度、話をさせてください。その後、また連絡をさせて頂きます。
保護者に対して、誠意を見せることが大前提です。
もし、その場で、教師が悪いと思った場合は、その場で頭を下げて、反省をするということが大事ですね。逆に、それがこれからの「信用」「信頼」へと繋がっていくわけです。
今の保護者はスマホでつながっていますから、いいことも悪いこともあっという間に広がってしまいます。教師は「権威」を持っています。だから、いろいろなところで、意に反する言動となると、即座に叩かれてしまいがちです。これは、私への戒めでもあります。
■「ミス」というのは誰にでもあるものです。だから、まずは「謝罪ありき」かと思います。「雨降って地固まる」ともいいます。これからまだ長いつきあいとなりますので、反省すべきは反省して、いじめと同じで早め早めの対応をしていくことが重要です。
私の場合も、子どもが悪い(今思えば自分の指導がまずかった?)、そんな意味ではなかった!という場合が幾度となくありました。でも、謝罪をしてきました(納得できなくても)。
経験則ですが、そちらが解決が早いと感じたからでした。いつまでも嫌な気持ちを引きずっていくのも嫌でした。その一方で、日頃の自分の言動を変えていくしかないのだと思えます。
3)全てがうまくいく教師はいない!!
■時代は変わっていきます。学校も保護者も子どもたちも変わっていきます。それに乗って生きていくしかないのだとも思えます。
教職員の全員が、何らかの失敗をしてきていると思います。全てがうまくいくということはないのだと思えます。たまには、失敗もあるものです。これにめげずに、反省するは反省する、どうやって解決していくか、即座に策を出さずに1日、2日おいてやっていくということが重要です。
どんな問題が起こっても、子どもたちにとって、担任は先生一人なわけですから、是々非々で、体に気をつけて元気を出してやっていくことが大事です。
そして、大事なことは、次のことです。
一人で考え込まないこと! 管理職、養護教諭、学年主任、生徒指導主任、特別支援コーディネーターなどなど、多くの先生と相談をすること!
「知らなかった」「聞いてなかった」ということがないようにしておくことが必要ですね。いわゆる、「報連相」(報告・連絡・相談)です。
4)先手必勝!
■えてして、放課後に電話がかかるか、明日の連絡帳で何か言われるかと、「虫の知らせ」を感じる時はありませんか。
私はそんな時は、真っ先にこちらから電話をするか、連絡帳に書くか、家庭訪問をするか(もちろん、電話で許可をとってから)してきました。
先手必勝です。
■とある子に対して、どんなに子どもがよくないことをしていたとしても、しばらくは放ったらかしにして(今、強引にやるとますます険悪な状況になるものです)、危険行為や他人に危害が加えた、もしくは加える恐れがある場合にのみ、注意を促し、その際は、事前に連絡帳、電話、訪問のいずれかをやって、「○○理由で、今回は注意をいたしました」と先手必勝でいきましょう。
後手に回ると、子どもは自分の都合のいいように言うことが少なくないので、「また○○された、言われた」という具合になりがちです。
■人は一度問題が発生すると、そんな目で物事を見がちです。なので、先手必勝で、早目の連絡をしていくことです。
例えば、消しゴムが落ちていたら、教師が拾ってあげる、運動会練習で怪我した際に、保健係につれて行かせず、担任自ら連れていき治療をしてやる、こんな小さなことの繰り返しで、保護者の見る目も変わるものです。子どもの伝え方も変わるものです。
5)他人と過去は変えられない!
■心理学ですが、他人と過去は変えられません。
変えられるのは、自分自身です。
1つトラブルが発生すると、それが尾を引いて、ずっと考え込むというパターンがあります。私のことかも知れません。「長い人生、こんなこともあるさ!」という気持ちがとても大事です。
世の中には、いろいろな子ども、いろいろな保護者、いろいろな教員がいます。そのいろいろな人に合わせていくしかないのが世の中です。どこへ行っても同じです。
自分が対応を変えれば、事態も変わった展開になるものです。そして、切り替えることです。
自分も大きなことは全くもって言えないのですが、心の中で「腹立つ!」と思いながらも、我慢に我慢を重ねて、笑顔(これが一番です)で対応してきました? 長い教職人生になります。そんなものを身につけていきましょう。
我々は教育者ですから、子どもの行為を正していく必要は当然あります。指導というのは、信頼関係の上に成り立つものです。そうでないと、聞く耳を持たないということになります。
一つ一つを丁寧に対応しながら、大きく育っていきましょう。経験を積むしかないのだと思います。
なお、記録は絶対にとっておきましょう。これが自分の身を守る方法です。5W1Hでまとめておくといいです。