1)教科書の問題

■「3人1組から4人1組にグループを組み直すのに、全部で何人の時、うまく切り替えられますか?という問題があります。」

大人は公倍数というのがすぐ理解できますが、子どもたちにとっては、やはり「壁」が存在します。こんな時、鉄則はこうです。

具体的にやっていく!!

2)授業つくり

■まずは、授業冒頭は、振り返りから入っていきます。

口頭でやっていきます。

【指示】3の倍数、サンハイーーー3,6,9,・・・・
4の倍数、サンハイーーー4.8.12、・・・・
5の倍数、6の倍数・・・・

「九九でしたよね」と念を押して、2分で終了します。

■次に、教科書は運動会のダンスを想定してありましたが、お菓子の詰め合わせセットとしてやった方が、「目に見える形」になるのかなと思います。代用品は「おはじき」です。

【めあて】今日は3個1セットでも4個1セットでもお菓子の組み換えセットができる時は、お菓子が何個の時かについて考え、その全体の個数の特色を見抜きましょう。

仕切りのあるお菓子箱が用意できると、もっといいかと思います。お土産や届け物の箱をとっておくといいですよね。

【自力解決】おはじきセットを出しなさい。それでは、今から5分間でどんな全体の個数の時、3個1セットでも4個1セットでも菓子箱が作れるか、考えなさい。

→→→そして、それが可能な時の全体の個数には、ある特色があります。それを見抜いて、ノートに書きなさい。

5分間の机間指導をして、意味がとれていない子に、支援して回ります。隣同士の組で検討させてもよいでしょう。

【具体化】以下のような表を黒板に書き(子どもたちはノート)、具体的なシーンを想定していく。

全体の個数 3個1セット 4個1セット
1個の場合 ✕ ✕
2個の場合 ✕ ✕
3個の場合 ◯ ✕
4個の場合 ✕ ◯
・・・・・・ 25個くらいまでさせてみる
25個の場合

気づいた子がいても、ここでは発表させない。上のような表を黒板に書いて、一緒に検討をしていくようにします。

2つ◯がつくところがOKであることが読み取れることでしょう。すると、12,24に両方◯がつくことが読み取れます。早く終わった個には個別で問います。

【発問】(次は、何個の時だろうね?)→早く終わった子への指示
24個より大きな全体の数は、いくつの時でしょうか。

算数は、このように、理路整然と、具体的に解いていくことがとても重要です。

早く解けていた子が言うでしょう。36→48→60・・・と。

ここまで確認して、中心発問をします。

【主発問】何か、この全体の数に特色はありませんか。

子どもに気づかせたいですよね。先生が言うのではなくして!

【まとめ】この問題の場合、12の倍数になっていることがわかりますよね。このような数を、3と4の公倍数といいます。そして、その一番小さい数「12」を最小公倍数と言います。

【説明】毎回、表を書いていくわけにもいきません。算数科では、なるべく簡略化していくことが重要です。そこで、教科書にあるベン図を紹介します。

公倍数公倍数

3の倍数                     4の倍数

このベン図はこれから重要な考え方(解法)になります、絶対に押さえる必要があります。

3)絶対暗記させたい倍数

■これを暗記させておくと、倍数や約数どころか、分数の加減乗除、約分で重宝します。私は、指を折って、暗記させていました。

指折り指折り

【指示】お手を拝借!

といえば、子どもたちは私と同じように、片方の手を挙げます。そして、一緒に、指を親指から折りながら、

・20ー40-60-80ー100
・25-50-75-100
・12-24-36-48-60
・15-30ー45-60

低学年だと、時計の学習もありますから、「5-10-15-20・・・60」また、奇数と偶数では、「2-4-6-8-10」「1-3-5-7-9」などをやっておくといいかと思います。

4)応用問題

■応用問題としては、これですね。教科書にも登場しています。問題のみ!

<問題>縦が3cm、横が4cmのカードがあります。これを敷き詰めて、正方形のボードを作ります。一番小さいボードは1辺がどれだけの大きさになり、何枚のカードが必要になりますか。

これが解けて始めて「身についた」となります。そのためにも、上のような表、ベン図、数の羅列という「具体化」というイメージ(解法)を持たせておくことが重要です。