授業の原則10か条(向山洋一氏提唱)
1)授業の腕をあげる法則
■これは、私が教職3年目に知った「法則」でした。唱えた主は、私のもう1人のメンター、向山洋一氏です。
ちょうど教職3年目に入り、6年生を飛び入り担任していました。どうも子どもたちともうまくいっておらず、授業の腕もいい加減で、毎日、悩む日々でした。そんな時、この本を読んで、「目からウロコ」状態となったことでした。
以来、この10か条をコピーして、教卓に貼っていたことでした。
どこに原因があるから、授業がうまくいかないのか、学級経営をうまくいかないのか、確認し、反省し、対策を練るためです。
2)普段の授業で確認
■ここで、ありそうな授業パターン、生活パターンを復元して、授業の原則10か条に当てはめてみます。
単なる法則のみでは、ふーん、そうか!で終わってしまい、自分の授業を顧みるということがないからです。事例があると、「もしや私かも!」という視点が気づけますよね。
例えば、こんなことです。
| 第1条:趣旨説明の原則 | ・検尿検査を汚いと言って、出し渋る子がいます。忘れる子もいます。検尿検査の意義(健康上、とても重要)を言っておくと、そんなこともない、もしくは少なくなると思われます。 |
|---|---|
| 第2条:一時一事の原則 | ・絵画書きと提出、そして筆箱直しを同時に言えば、困惑します。一つ一つを段階に応じて処理していかれると、最終的には早く終わるかもしれませんね。 |
| 第3条:簡明の原則 | ・トークでは伝わらない時があります。図で示せば一目瞭然という時があるものです。長ったらしい説明は省きましょう。 |
| 第4条:全員の原則 | ・やはり「手は膝」が徹底していないと、「先ほど言いました!」となってしまいますよね。教師が疲れないためにも、全員がしているかを確認していきましょう。 |
| 第5条:所時物の原則 | ・筆算指導で、マス目黒板がなければ、子どもたちのノートは見る目も当てられない状態となります。物が必要なわけです。 ・ノートの書く場所を指定してやれば、スムーズにいきますよね。 ・だらだらやっていっても仕方がありません。人生は時間勝負です。だから、作業も◯以内とか、絞ると、授業に緊張感が出てきます。 |
| 第6条:細分化の原則 | ・全体のゴールを「こうします」と示すまではいいにしても、その手順をスモールステップで表示していく必要があります。そうすれば、一つ一つのことに集中していけるでしょう。 |
| 第7条:空白禁止の原則 | ・作業が終わった場合に、何をするかというのを教師が準備しておくか、黒板に書いておくかして、何もすることがないという空白を作らないことです。 |
| 第8条:確認の原則 | ・教師の言ったことをやっているか、一つ一つ確認していくことが、全員を動かす必須条件です。次から次に指示を出しても、うまく通りません。Aと言ったら、Aができているかの確認をする必要があります。 |
| 第9条:個別評定の原則 | ・教室全体で言うか、あるいは耳元でささやいてもいいですが、指示したことをどこまでできているか、個別評定をしていくといいですよ。褒めると嫌な気持ちはしませんから。「今の計算早かったね、Bです。姿勢がよくなるとAだよ!」とか。 |
| 第10条:激励の原則 | ・個人差が大きいとは思いますが、少しでもいいところを認めて、ほめてあげましょう。また、鉄棒などで、今はできないとしても、「また、明日がんばろうね!」と繰り返し、激励していくことが教育ですね。 |
■上の10か条は、重なっているところもかなり多いかとは思いますが、各条目を空で言えるようにしておくと、いつでも反省が可能ですよね。
3)附則の法則
■授業の腕をあげる法則はまだまだあります。例えば、
Aさせたいなら、Bさせよ!
岩下修氏の言葉です。
話を聞かせたい時、「話を聞きなさい」ではだめで、例えば、「おへそをこちらへ向けなさい」とやれば、子どもたちは聞く耳を持ってくるというわけです。
ぜひ氏の本を読んでみてください。
教材7分に腕3分
■これは、私のもう1人のメンター、有田和正氏の言葉です。授業は、教材が7割、腕は3割でいいと。
これに救われましたね、私は。だから、私の教職人生は、教材発掘の人生となったのでした。ぜひ、氏の本はたくさんあるので、10冊ほど読まれると、真髄がわかると思います。
ここでは、「社会科の活性化」を紹介します。私が最初に出合った本でした。