小学1年国語「おとうとねずみチロ」の授業つくり
1)題名から指導指針
■物語は題名がポイントです。
◯題名が登場人物名の場合→→その人物の言動を追っていく
◯題名が人物名でない場合→→その題の意味するところ(裏側)を読み取っていく
今回は、「おとうとねずみチロ」ですので、このチロの言動を追い、クライマックス、つまりチロが180度変わるところを探すというのが、終末に向けての教材研究、授業ということになります。
前の物語、「サラダでげんき」は、人物名ではないので、「サラダ」や「げんき」が意味するところをとっていくということになります。
2)発問づくり
■まずは3間でした。物語の設定に関しては、別のページをご覧ください。ここでは、省略して、本題に入っていきます。
例えば、次のような発問が考えられます。
【指示】チロの家からおばあちゃんの家までの絵を書きなさい。
生活科で町探検をしているでしょうから、大体の絵が書けるといいですね。
やまびこ「あの山のずっとむこうがわ」という表現があり、「おあばあちゃん」という叫び声がこだまとして、4回帰ってきていますから、少なくとも4つの山があることになりますよね。
こんなところまで、「深い読み」をさせたいものですね。教師は、その絵を準備しておくといいかなと思います。
この認識があると、向こうの校舎に向かって、その先にある運動場や民家などを超えて、声を張り上げる必要が出てくるので、深い音読へと繋がっていきます。
【発問】チロの言葉はおばあちゃんに届いていますか、いませんか。どちらかを選び、そう考えた理由をノートに書きなさい。
【ノート】◯とどいている ◯とどいていない
★そうかんがえたりゆう:
そして、時間を3分とか取ったあと、こう聞きます。
【指示】届いていると書いた人、起立。こちらから理由を述べなさい。同じ考えだった人は座りなさい。
そして、板書します。そして、次の指示です。
【指示】届いていないと書いた人、起立。 以下、同文
その後、対話していけばいいですよね。答えはないので、物語の楽しさを味わっていけるといいかと思います。
【発問】チョッキをもらったチロの嬉しさは、どこでわかりますか。その文章をノートに丸写ししなさい。
最初は「おかのてっぺんの木に立つと」でしたが、もらった後は「おかのてっぺんの木へかけのぼりました」と変化しています。
そして、最後に「あ、り、が、と、う」と、ゆっくり伝えているところです。
3)発問の抑揚
■発問と指示は、一呼吸おいて、明確にゆっくり発言!することが大事です。そして、繰り返さないことです。これを繰り返せば、子どもたちは集中力が途切れます。1回しか言わないということを、しっかりと言及しておくこと、守ることで、授業に「しまり」が生まれます。
そして、発言した子を大いに褒めます。子どもによって、発言内容によって、褒め言葉を微妙に変えましょう。大げさに言ったり、身振り手振りで褒めたりです。例えば、
「うわー、あなたは、ここまで考えたんだね。なかなかできないよ!」
「この前は、◯◯だったけど、今日はよーく考えたよね、いいね!!」
身振り手振りを入れて、表現しましょう。
教師は、役者にならねばなりません。どんなに的を外した発言でも、先生が価値づけてあげることで、子どもたちは次はもっと頑張るぞと、意気に感じるものです。
価値づければ、他の子たちのその子に対する意識を変えていくことができます。