小学1年国語「かいがら」の授業つくり
1)「かいがら」の設定
■まずは、設定の確認からです。
| いつ=時間 | どこで=空間 | 誰が=人間 |
| ・よる ・つぎのひ | ・うみ ・うち ・うさぎのこのところ |
・くまのこ ・うさぎのこ |
時間を押さえておくことが、場面分けにつながります。
【発問】いくつの場面にわけることができますか。回数をノートに書きなさい。
書いた人は持ってこさせ、その証拠を付箋紙で表現させます。3つという子には2枚、教科書の上の方に貼らせます。もちろん、鉛筆で線を引いてもいいのですが(私はこちらでした)、間違えた時に、消し方が悪いと教科書を破りかねません。よって、低学年は付箋紙がいいのかもしれません。
そして、次のように指示します。
【指示】この物語はわけられてなく1つです、という人、立ちなさい。
意見を言わせたあと、続けて「2つに分けた人、起立」→同じ箇所だったら座りなさい→「3つに分けた人、起立」→・・・・・こんな感じで進めていきます。
【指示】この物語は2つに分かれています。付箋紙を1人1枚配ります。ここで分かれるというところに、貼って持ってきなさい。
ポイントは時間で分けるのが筋ですが、1行空けにも気づかせたいところです。
■なお、場面分けは、いつも「起承転結」で考えておくといいかと思います。つまり、4場面、もちろん、作品によっては、5つ以上になるものもありますが、それらも最終的にはこの4つに落ち着くのかなとは思います。
| 起 | 承 | 転 | 結 |
| 3間の設定 伏線 |
事件発生 第二の伏線 |
クライマックス | ハッピーエンドか アンハッピーか |
厳密ではありませんが(クライマックスが結だったり)、ま、こんな感じではないでしょうかね。
逆に小説を作る際の方法論がこれにあたります。よく本に書いてあります。
【発問】主役はどちらですか。(その理由は何ですか。)
くまのこ(ぼく)=10回 うさぎのこ(うさぎちゃん)=7回
回数から考えても、くまのこが主役(180度変容する人)となります。もちろん、回数だけでは決めきれないのですが。
2)クライマックス
【発問】くまのこが今までとは変わった場面はどこですか。1箇所、線を引いてもってきなさい。
確認したら、理由をノートに書かせて、時間調整をします。
意見が割れたら、楽しくなってきたぞ!と思いましょう。討論させましょう。
決まり文句は、根拠(証拠)を示せ!
です。
「うさぎちゃん、あげるよ。」
思考だけでは変わったとは言えません。行動が伴って始めて、クライマックスです。
「大造じいさんとガン」では、残雪と闘っていた大造じいさんが銃を降ろします、ここですね。
3)補助発問
【発問】ももいろのかいがらは、どんなかいがらでしたか。
多分、「桃色の貝殻」とか答えてきたら、こういいます。「答えになりません」と。
分けのわからない、自分たちの思いを述べてくるでしょう。そこで、言います。
【指示】どこにそう書いてあるの? それはあなたの勝手な思いです。教科書から証拠を抜き出しなさい
そうすれば、答えは2つ。
【発問】もう一度いいます。ももいろのかいがらは、どんなかいがらですか。教科書に2つ書いてあります。~~~~~かいがら と書いて持ってらっしゃい。
①くまのこが、うさぎのこがすきだといったら、あげるつもりだったかいがら
②くまのこが二ばんめにきにいっていたかいがら
ここを押さえておくことがクライマックスにつながっていくかと思います。
他にも発問は考えられます。
なるべく意見が割れそうな、宝探しができそうな発問を作っていきましょう。
国語科はパズル(説明文の要約)だし、宝探し(言葉の精選)の妙味があります。
単元突入前に、100の発問をつくる、実際に使用するのは10個くらいになるかと思いますが、時間が余った時の保険になるし、リスク管理です。100を目標にしておけば、教材研究力が断然、上がっていきます。やるか、やらないかが、教師の今後を左右するのかなと思います。
【発問】最後の場面で、うさぎのこはもらったかいがらをみみにあて感想をいいますが、くまのこは言っていません。皆さんがくまのこだったとしたら、何といいますか。文章にまとめなさい。
【発問】くまのこは、どんな決心をしましたか。(一番いいものをあげようと決心=道徳的)
【発問】くまのこは、うさぎのこの様子を見て「にっこり」していますが、それはなぜなのですか。(自分を犠牲にしていますよね=他者貢献の歓び)
【発問】「うん、そうだよ。だから、あげるんだ。」とありますよね。ここの「だから」をもし、「だけど」にしたら、どんな感じになりますか。(「だから」にすると、決心がより強固になる?)
等々、主体性を問うような発問も含めて、いろいろと考えていくと、国語科の授業が楽しくなってくるかと思われます。