1)小学4年国語科

■新聞記事を書く学習があります。作文と同じ指導方法では、無理です。

もちろん、低学年なら作文風新聞でも許されるでしょうが、4年生以上ではやはり、「新聞」を書かせられるかが、勝負となってきます。

2)作文vs新聞

■では、どこが違うのか、それはこうです。

■新聞作りで重要なことは、書き手の場所の指導です。つまり、書き手がどこにいるかということです。まとめると、こうなります。

作文 新聞
・話者(語る人)は自分自身、つまり「私は」「僕は」となる。
・自分から見て、周りの様子などを描写していく。
・話者は空中にいて、つまり神の視点=ドロ-んから見た景色を描写する。
・空中から、実況中継という形になる。
・作者は同じ。

図解すると、こうなります。

3)神聞視=ドローンの法則

■新聞紙を「神聞視」と言い換えてみました。つまり、神の視点で、聞いたり、見たりしたこと(取材)を書いていく、神の視点とは、宙に浮いているドローンの視点と同じです。

水泳シーン水泳シーン

つまり、新聞は第三者(記者)となって、上の方に浮かび(ドローン)、下の水泳の様子を「取材」しているからです。

ドローンドローン

■この方法論をマスターさせておくと、「鬼に金棒」です。これから先、高学年での国語科や総合学習で生かしていけます。ひょっとしたら、この方法論にハマってしまって、将来、記者を目指す子も出てくるやもしれません(キャリア教育)。

4)実例で比較

■論より証拠ということで、ここで実例を紹介してみます。

【作文】

「大変だったプール掃除」

6月5日(火)の3/4時間目、ぼくたちは、◯◯小学校のプールで、掃除を行った。皆、「くさっ!」「きたにゃー」「すべるけん」と言いながら、 6年生は、この日、みんなでプールのそうじをがんばった。おかげで、わずか2時間でプールのかべや底は、緑色や茶色から白色へと早変わりして、来週のプール開きが楽しくなった。

なぜ、掃除をするのかというと、先生が防火用水として、一年間、水をためておく必要があるので、水ごけやごみがたまって、ふはいしてしまうからと言われた。

A君は、プールに入るやいなや、すべって尻もちをついていた。「痛かった?」とぼくが聞くと、笑って「いや、楽しみにしていたから」と平気をよそおっていた。

◯◯小学校では、6月11日(月)から各学年、プール開きが始まる。僕を始め、皆、来週が楽しみと口々に話していた。

 

【新聞】

「水を待つのみのプール」

6月5日(火)の3/4時間目、◯◯小学校のプールでは、子どもたちの声がこだました。「くさっ!」「きたにゃー」「すべるけん」 ◯◯小の6年生は、この日、みんなでプールのそうじを行った。わずか2時間でプールのかべや底は、緑色や茶色から白色へと早変わり。プールは、水を待つのみとなった。

学校のプールは、防火用水として、一年間、水をためておく必要がある。そのため、水ごけやごみがたまって、ふはいしてしまうのである。プール開きを前に、どこの学校でも、高学年がプールのそうじをすることが恒例となっている。

A君は、プールに入るやいなや、すべって尻もちをつくはめに。「痛かった?」と記者が聞くと、笑って「いや、楽しみにしていましたから」と平気をよそおっていた。

◯◯小学校では、6月11日(月)から各学年、プール開きをむかえる。水しぶきが、子どもたちの声が、キラキラする季節をむかえる。