1)物語の設定(3間)

■3間とは私の造語で、「いつ=時間」、「どこで=空間」、「誰が=人間」の物語の設定を意味しています。全てに「間」がつくので、3つの間と読んでいました。

【発問1】誰が出てきましたか。
【発問1.5】主役は誰ですか。

りっちゃんが中心なので、彼女が主役ですね。対役は、多くは1人なのですが、ここでは次の如く、たくさん登場ですね。なお、お母さんは、脇役でしょうかね。おまわりさんは端役ですね。

・あかあさん  ・のらねこ  ・犬  ・すずめ  ・あり  ・おまわりさんをのせたうま  ・白くま  ・アフリカぞう

【発問2】どこでの話ですか。
【発問3】いつの話ですか。

これらは、場面ごとにやってもいいですね。特に、時間が場面を分けるポイントになることが超多いです。

場所はあまりはっきりした言葉は出てきませんね。冷蔵庫のあるところ、「そこへ」とか、窓という表現が登場しています。

時間としては、直接書いてはないのですが、「おかあさんがびょうき」の時、「そのとき」というのがありました。

【発問4】今回は、出てくる人に気をつけて、この物語を8場面に分けます。どこで分ければいいですか。教科書に7本の|を入れなさい。

私は線を引かせていましたが、細い付箋紙がありますので、それを使ってするというのも手ですね。なぜなら、消さなくて、貼り直せばすむからです。

2)第1場面

■場面毎に見ていきます。

【発問5】りっちゃんは、いいことをしたいと、いくつのことを思いましたか。

全部で4つでした。

・かたたたき  ・なぞなぞごっこ  ・くすぐりで笑わせる  ・サラダつくり

【発問6】この中で1つだけ、他とは違うものがあります。それはどれですか。また、それはなぜですか。(別個に問う)

「サラダつくり」でした。同じ「いいこと」なのですが、サラダ作りだけはP7L3の「たちまちげんきになってしまうようなこと」でした。

3)第2場面

【発問7】冷蔵庫の中の何を使って、サラダを作ったのですか。3つノートに書きなさい。

・きゅうり  ・キャベツ  ・トマト

【発問8】早速、りっちゃんは料理を始めますが、それぞれどんな音がしましたか。

・きゅうり(トン トン トン) ・キャベツ(シャキ シャキ)
・トマト(ストン トン トン)

「料理したことがある人、経験がある人は、それぞれこんな音がしましたか?(どんな音がしましたか?=オノマトペの練習)」

4)第3場面

【発問9】なぜ鰹節をかけると、木登りが上手になるのですか。

「ねこみたいに」とあるように、木登りが猫は得意ということを書いてあります。

【発問10】なぜ、りっちゃんは、ねこの言う事を素直に聞いたのですか。

これがわかったら、教科書をよく読んでいる証拠となります。

国語科は、パズルのピース(=キーワード)探し(説明文での要約)と証拠(=根拠)探しです。

猫は言いました。「すぐにげんきになりますよ」と。これがりっちゃんの心に響きました。りっちゃん曰く、「たちまちげんきになってしまうような」ことをしたかったからです。「すぐに」と「たちまち」が同じなのですね。

【発問11】元気になる証拠は、なんで判断しますか。

猫曰く、「木のぼりだってじょうずになりますよ」と言っています。木登りができるようになると言っています。

5)第4場面

【発問12】なぜ、りっちゃんは、犬の言う事を素直に聞いたのですか。

犬が「とびこんで」きて、かつ「たちまち」というセリフが決め手でした。歩いてきているのではないのですよね。

【発問13】元気になる証拠は、なんで判断しますか。

「ほっぺたがたちまちももいろにひかりだす」と言っています。

すずめなどにも、同様に、この発問を繰り返す。

生き物<食べ物> 素直に聞いた理由 元気になる証拠
すずめ<とうもろこし> 「とんできて」 「うたもじょうずになれない」
あり<さとう> 「ずらりと」(多勢に無勢) 「いつもはたらきもの」
うま<にんじん> 「(嘘をつかない)おまわりさん」 「かけっこは一とうしょう」
白くま<こんぶ> 「でんぽう(早い)」 「かぜひかぬ、いつもげんき」
アフリカぞう<あぶら・しお・す> 「ひこうき」「せかせかと」 「力づよく」

6)最後の場面

■いよいよ物語は、最終コーナーへと突入です。

【発問】りっちゃんの計画は成功しましたか。成功したか、成功しなかったかと書き、その理由をノートに書きなさい。

「成功した」→→→「サラダを食べて、たちまちげんきにな」ったから。

【発問】みんなだったら、サラダに、どんなものを入れたいですか。素直に聞く理由と元気になる証拠を分けて書きなさい。

<事例>
・ねずみ<チーズ>→→→「走ってやってきて」・・・「ちょろちょろ走れるよ」
・さる<バナナ>→→→「木から木へととびうつって」・・・「電線がわたれるよ」

■「スイミー」や「ちいちゃんのかげおくり」「大造じいさんとがん」などの場合は、登場人物の言動を追っていくという形になりますが、今回は「サラダでげんき」と個人名が出てきません。つまり、

こんな場合は、題名が「象徴」するものをあぶり出すという形になります。

【発問】作者がこの物語で、皆に伝えたいことは何でしょうか。

つまり、今回の主題は何なのでしょうか。

・家族愛  ・優しさ  ・思いやり  ・協力  ・命(何でも食べる)

でしょうか。人それぞれなのでしょう。これが、読書感想文の課題へとつながっていきますね。皆さんは、どう捉えますか。

物語の主題は、道徳の諸価値と関係ありです。