質問をどう作るのか！

１）下手なキャスターの問いかけ

■とあるテレビ局のインタビューアーが金メダリストに尋ねました。

「嬉しい」以外に、どんな答えがあるというのでしょうか。

これでは、テレビ局に勤めていなくてもできます。もっと「問い」の学習をする必要があります。こうならないためにも、子どものうちから方法論を伝えておく必要があります。

つぎのような問いかけはどうでしょうか。

メダリストが何と答えるか、視聴者にとっても、興味津々にならないでしょうかね。

監督やコーチと答える選手、あるいは家族と答える選手、あるいは応援してくれた皆さんです。いろいろとあるかと思います。

病気の時と答えるか、バッシングされた時と答えるか、固唾をのんで答えを待っている視聴者がいるかもしれません。

メダリストからどれだけ引き出せるか、これにかかっていると思います。

そこで、いつでもさっと「問い」が出てくる方法論が必要です。

２）マンダラート法

■マンダラートというフォーマットがありますので、私はこの9マスを以下のように使ってやっていました。

総合学習から社会科の課題作り、社会見学での質問作成等々、かなり使い込んでいました。こんな用紙を大量に印刷して、事あるごとに使っていました。作文にも使えます。

下は、社会科で「消防士の仕事」についての質問作りの事例です。

いつ ・何時に寝たり、起きたりしていますか。	どこで ・ホースの水はどこから補給しているのですか。	だれが ・誰が先頭に立って放水するのですか。
何を ・ホースとホースは何を使って繋げているのですか。	テーマ 消防士の仕事について	どんな（どのように） ・消防車が入れない道はどうやっているのですか。
なぜ ・なぜ消防服を脱ぎ捨てているのですか。	数字 ・消防服は全部で何ｋｇありますか。	その他 ・この仕事は辛いですか。

こんな感じで、フォーマットを大量に印刷しておくと、いつでも使えるかと思います。

「その他」は、イエスかノーかの質問です。

教科の学習で使うのが中心ですが、朝自習などでも練習用に利用するといいです。例えば、

３）友達作りや作文作成にも

■クラス開の時に、隣の子と会話をさせる時に使えます。

・今日は、何時に起きましたか？　・どこから通っているの？　　・誰が起こしてくれましたか。　　・一番好きな果物は何ですか。　　・どんなケーキが好きですか。　　・なぜそのケーキが好きですか。　　・兄弟は何人ですか。　　・体育科は好きですか。

こんな会話をすることで、新たな話題が広がって、友達つくりが進むかと思います。なぜ、体育が好きなの？　どんなスポーツが好き？　どんどん会話が広がっていくのかと思われます。

■作文でも効果を発揮しますよね。言わずもがなかなと思います。

◯月◯日、◯◯小学校で、秋の運動会が行われました。私がドキドキしたのは、徒走でした。それは、前の日に怪我をしていたからです。スタートダッシュには失敗しましたが、最後まで痛いのを我慢して突っ走りました。家の人が応援してくれていたので、諦めるわけにはいきませんでした。強い心を持ってゴールまで駆け抜けました。・・・・・

■当然、社会見学の質問作りにも生かせますよね。いろいろな場面が想定できます。

要は、考える術を持っているか、