小学2年国語「名前を見てちょうだい」の授業つくり
1)物語の設定(3間)
■各場面毎にやる場合と、全場面を通してやる場合がありますね。後者がいいかと思います。なぜなら、場面分けを子どもたちが独自にやっていくためには、全体で考えたが分けやすいからです。
【発問】いつの話ですか。
・あそびにでかけた時 ・門を出た時(2) ・つよい風がふいた時(各場面)
【発問】どこでの話ですか。
・門 ・野原 ・はたけ ・七色の林
【発問】誰がでてきましたか。
・おかあさん ・うめだえつこ(えっちゃん) ・のはらこんきち(きつね)
・はたなかもうこ(牛) ・大男 ・あっこちゃん
【発問】主役は誰ですか。
・えっちゃん(全体的に出ているから、登場回数が多いから)
【発問】対役は誰ですか。
・大男(えっちゃんと対決するから)
【発問】脇役(主役や対役を支援したり、接したりする人)は誰ですか。
・その他の人々(登場回数が少ない)
【発問】端役(物語に出なくてもすむ人)は誰ですか。
・あっこちゃん(最後にしか出てこないから)
2)第一場面
【発問】ぼうしのすてきなところは、どんなところなのですか。
・うらに青い糸で名前がししゅうしてある、赤いぼうし
【発問】えっちゃんがぼうしをぎゅうっとかぶったのは、なぜですか。
・すてきなぼうしをもらったから ・つよい風がふくのを予感していたから(伏線)
3)第ニ・三場面
【発問】第ニ場面では、えっちゃん以外に、3人の人物が出てきますが、出てくる時に共通しているものがあります。それは何ですか、全文抜き出しなさい。
・「つよい風がふいてきた」 ・「一人」きりであること
・「リボンをひらひらさせながら」とんでいく ・「こら、ぼうし、まてえ」と叫んでいる
【発問】きつねの名前は、なぜ「のはらこんきち」なのですか。
・野原に住んていて、「こん」と鳴くから。「きち」はオスだから。
【発問】ぼうしには、「のはらこんきち」と書いてあったのですか。ハイかイイエを選んで、理由をノートに書きなさい。
「イイエ」:P61L5に「そう見えます」だから、確定していません。
P61L7に「たしかめようとしたとき」、風がまたぼうしをさらっていったから(確認できなかった)
【発問】えっちゃんは赤、きつねは何色ですか。
・白(すすきをふいている)
【発問】牛の名前は、なぜ「はたなかもうこ」なのですか。
・畑の中にいて、「もう」と鳴くから。「こ」はメスだから。
【発問】ぼうしには、「はたなかもうこ」と書いてあったのですか。ハイかイイエを選んで、理由をノートに書きなさい。
「イイエ」:P63L6に「本当にそう見えます」だから、 同
P63L10に「顔を見合わせた」時、また風がふいてきてぼうしをさらっていったから。 (同)
【発問】牛は何色ですか。
・青(空を見上げている) ・こがね色(牛がいたところ)
【発問】大男には名前がありません。あなたが作者だったら、何とつけますか。そうつけた理由もノートに書きなさい。
・(例えば)「はやしたべお」とか(林の中にいて、食べてしまうから)「お」は男だから(自由に想像させると面白い?)。
【発問】大男は何色ですか。
・七色(林の色=虹?)
【発問】なぜ、牛やきつねは、あとずさりをしたのですか。
・大男が「もっと何かたべたいなあ」と言ったから。
【発問】きつねと牛と大男、この3人は一体、何なのですか。そう考えた理由をノートに書きなさい。
・「風」(きつねは、白いすすきをプープーふいていた、きつねと牛は最後に、怖くなって、向きを変えて、「風のように」走っていったから。
・大男は、「空気のもれる風せんのように」見えなくなっていったから。
【発問】大男は最後は「しぼみました」。ということは、どういうことですか。
・風がやんだということ(つまり、赤いぼうしが落ちてきたということ)。
【発問】えっちゃんは「元の大きさ」になりました。つまり、どうなったということですか。
・現実に返った? ・夢物語だった?
【発問】クライマックスはどこですか。ラインを引きなさい。また、そう考えた理由は何ですか。
ここは討論させたいところですね。相当、場所が分かれるのではないでしょうか。
クライマックスの定義
「主役の言動が180°変わるところ」(まるっきり反対になるところ)
4)第四場面
【発問】「それから」とあります。どこからでしょうか。
・第一場面の「あそびに出かけることにしました」から。
(お母さんから名前の入ったぼうしをもらって感動してしまい、「夢見る少女じゃいられない♫)?と目が覚めて、あっこちゃんの家へと急いだというところでしょうか。
全体を通して最後の発問はこれですね。いわゆる主題の検討です。
【発問】あまんきみこさんは、この物語で私達に何を訴えたかったのでしょうか。
・私は「勇気」と捉えましたが、どうでしょうかね? 人それぞれでいいのではないかと思いますが。
【発問】皆さんは、先生にアピールしたいものはありませんか。例えば運動会で、
・「わたしの走りを見てちょうだい」 ・「わたしのダンスをみてちょうだい」
こんな感じで、アピールするものを先生に一つでいいから、文章にしてみてください。
きっと先生方なら、「私の授業を見てちょうだい!」と答えられるのではないでしょうかね。
5)色について
■物語は色が重要です。
今回、発問には書いていませんでしたが、赤は主役の感情を表しています。嬉しい、怒り爆発、それも最初は白、ここから黄金色となり、青となり、七色となっていきますよね。
最初の白は、やはり夢に入った、ファンタジーに入ったという意味があるのかもしれませんね。
主役の変化の象徴でしょうか。白や黒は「死」を表します。ごんぎつねがそうです。兵十は赤いほおです。最後に銃で打った筒口から青い煙が出るとあります。これは白い煙ではないところが重要なのです。物理的にはごんは亡くなるのだから白のはずなのですが、筒口から青い煙、つまり、自分が栗を持っていったことを兵十が認めてくれた、償いがすんだということで、ごんは納得してあの世へ行ったという意味で、青なのですね。青は命を表します。物理的には死んでも、2人は理解しあえて幸せだったということです。兵十には辛さが残りますがね。
初めの赤は刺繍のついた帽子をもらった温かな気持ち、白でファンタジーの世界に入り、最後には七色の複雑かつ強固な感情になっていくのですね。ただ、黄金色は夕焼けのような温かさ、青は冷静さや落ち着きと解釈したのですが、えっちゃんの感情にリンクするのでしょうか?
青は命、つまり、ここでは名前=刺繍ですよね。だから、名前が命の代弁者、だから、名前を見てちょうだい! 私をみてちょうだいとなるというところでしょうかね。地球は青かった(ガガーリンのセリフ)とか、海、空、青ですよね。水俣病が発生した際の海は灰色というか、そんな色でしたよね。白に近いというか、・・・・。青ではなかった、命の海、青い海というところでしょうか。空も公害では灰色の空、しかし、環境がいいと、青い空ですよね。リンクして考えていくといいですね。